ネットバンキングは便利な一方、不正アクセスや誤操作などで知らぬ間に送金や振替が行われるリスクもあります。とくに三井住友銀行のような大手でも、利用者自身が取引を把握しきれないケースもあるため注意が必要です。今回は「身に覚えのない振替」があった場合に確認すべき点と、対応策を詳しく解説します。
まず確認したいのは「振替」の内容と仕組み
三井住友銀行では、「振替」は同一名義口座間の資金移動を指します。つまり、あなたが三井住友銀行に複数口座を持っていれば、その間で自動振替や設定ミスによる移動が起こっている可能性があります。
たとえば、定期預金口座や投資信託口座への自動振替設定を過去に行っていた場合、忘れていても定期的に振替が実行されることがあります。
振替先が不明なときに確認すべきこと
「振替先が意味不明」と感じる場合、まずは以下のステップで調査してみましょう。
- ネットバンキングの「取引明細」で振替先の口座名義・種別を確認
- 投資信託・外貨預金・定期預金などの契約があるかを確認
- 自動積立・ローン返済などのスケジュール設定の履歴を確認
また、三井住友銀行アプリの「おまとめ表示」機能を使うと、すべての保有口座と残高が一覧で見られ、振替先の正体が判明することもあります。
不正利用の疑いがある場合の対処法
もし、まったく身に覚えのない口座への送金や振替で、かつ自分名義の口座でない場合は、不正利用の可能性が高まります。
その場合の行動は以下の通りです。
- すぐに三井住友銀行の「セキュリティダイヤル」へ連絡
- ネットバンキングのログイン履歴を確認
- パスワードを即時変更し、ワンタイムパスワードなどの設定を再確認
連絡先例:
三井住友銀行インターネットバンキングサポート(盗難・不正時専用)
https://www.smbc.co.jp/security/
「保証しない」と言われたときの対応
銀行窓口で「保証しない」と言われた場合でも、必ずしも泣き寝入りする必要はありません。以下のケースでは補償対象となることがあります。
- ワンタイムパスワードやSMS認証が突破された証拠がある
- 被害者に重大な過失がない(例:パスワード管理が適切だった)
三井住友銀行では、インターネットバンキングに関する不正取引の被害を調査し、補償可否を判断する体制が整っています。
どうしても納得がいかない場合は、第三者機関(金融ADRや消費生活センター)に相談することも可能です。
自分の口座を守るためにできるセキュリティ対策
今後の被害を防ぐために、以下のセキュリティ対策を徹底しておきましょう。
- ログインパスワード・確認用パスワードは定期的に変更
- スマホのセキュリティアップデートを怠らない
- フィッシングメールに注意し、URLは必ず公式から
- 2段階認証・生体認証などを有効にする
特に、ワンタイムパスワードアプリをスマホに入れておくと不正ログインの抑止力になります。
まとめ:不審な振替はまず確認、次に対処
ネットバンキングで不審な振替があった場合、焦らずに取引履歴や口座情報を確認し、自動設定や過去の登録を見直すことが第一歩です。
それでも不明・不正の可能性がある場合は、すぐに銀行へ連絡し、記録を残すことが重要です。万が一に備え、セキュリティ意識を高く保ちましょう。
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