手術などの医療費が高額になった場合、高額医療費制度により自己負担が軽減されますが、マイナ保険証を使用することでさらに支払いが簡素化されるとされています。今回は、複数の医療機関を同月に利用した場合の具体的な支払いの流れについて解説します。
マイナ保険証での高額医療費制度の仕組み
高額医療費制度では、一定額以上の医療費は支払った後に払い戻される従来の方式に加え、マイナ保険証を利用すると限度額超過分が窓口での支払いから控除される方式も導入されています。
そのため、マイナ保険証を提示することで、自己負担限度額までしか請求されないという仕組みが働きます。
同月内に複数の病院を受診する場合の自己負担額
質問者様の例を参考にし、どのように支払いが行われるのか順に見ていきましょう。
①10日のB病院での支払い
限度額が57,600円の場合、10日のB病院で100,000円の医療費が発生した際には窓口で57,600円のみ支払うことになります。
②20日のA病院での支払い
5日にA病院で11,000円を支払った後、20日に14,000円の医療費が発生しても、既にB病院で限度額まで支払い済であるため、20日の支払いは発生しません。5日に支払った11,000円分も後日払い戻しされる形になります。
③30日のC病院での支払い
30日にC病院で80,000円の医療費が発生しても、限度額まで支払い済のため支払いは発生しません。
マイナ保険証を活用した窓口負担の軽減ポイント
マイナ保険証を利用することで、窓口負担が限度額までに抑えられ、後日払い戻しを待つ手間が軽減されます。また、同一月内に複数の医療機関を利用する場合も一括で管理され、重複して支払うことがなくなります。
まとめ
マイナ保険証を活用することで高額医療費制度の利便性が向上します。特に複数の病院を利用する場合、限度額までの支払いがスムーズになり、後から払い戻しを待たずに済むことがメリットです。正しい自己負担額を理解して、安心して医療を受けられる環境を整えましょう。
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