掛け捨ての生命保険は無駄?見直すべきタイミングと判断基準

生命保険

「掛け捨ての保険って、本当に必要なの?」と疑問に思う方も少なくありません。特に病気やケガで入院しても短期で退院するケースが増えてきた現代では、保障の実効性について再考したくなるものです。今回は、掛け捨て型生命保険の特徴や見直すべきポイントについて詳しく解説します。

掛け捨て保険の基本的な仕組みとは

掛け捨て保険とは、その名の通り毎月の保険料を支払っても、満期や解約時にお金が戻ってこないタイプの保険です。主に死亡保障や医療保障をカバーしており、「保険料が安く、保障が手厚い」のがメリットです。

一方で「何もなければお金は戻らない」という特徴から、無駄に感じる人も少なくありません。しかし、突然の大病や事故の際には、家計を支える大きな支援になります。

最近の医療制度と入院日数の変化

近年では医療の進歩により、入院期間は短縮傾向にあります。厚生労働省の調査によれば、入院の平均日数は10日以下というデータもあり、1週間以内で退院するケースも一般的です。

たとえば、3日入院して1日あたり5,000円の給付があっても、15,000円の受け取り。これに対して月額15,000円の保険料を支払い続けているなら、「果たして元が取れているのか?」という疑問は当然生まれるでしょう。

見直しの判断基準は“目的と家計バランス”

掛け捨て保険を続けるべきか見直すべきかは、以下の3点をチェックすることで判断がしやすくなります。

  • 生活費の6ヶ月分以上の貯金があるか?
  • 配偶者や子どもの扶養があるか?
  • 就業不能や高度障害に備える必要があるか?

例えば、子どもが独立し共働きで収入が安定している夫婦であれば、医療保険の内容を最低限に絞り、保険料を投資や老後資金に回すという判断も有効です。

月15,000円の保険料は高い?他の選択肢と比較

30代~50代夫婦で医療・死亡保障を掛け捨てで持つ場合、保険料の目安は月5,000円〜10,000円が一般的です。月15,000円の場合、手厚い内容か、二人分であればやや高めの設定と言えます。

価格.com保険や保険相談窓口でプランを比較してみると、必要な保障を絞って保険料を半額程度に抑えられるケースもあります。

保険の代わりに“自衛手段”を持つという選択

掛け捨て保険に不安を感じる方には、生活防衛資金を準備したうえで、保険を最小限にする方法もあります。例えば、100万円以上の預金があれば、軽度の入院や通院には対応可能です。

また、万が一に備えるには共済保険やネット保険など、割安で必要最低限の保障を提供する選択肢も増えています。

まとめ:保険は「安心を買う」もの。必要な保障だけ残す見直しを

掛け捨て保険は「無駄」に見えるかもしれませんが、それが心の安心につながっているなら、意味のある支出とも言えます。ただし、家計を圧迫していたり、保障内容が過剰であれば見直しを検討すべき時期かもしれません。

定期的にライフスタイルや収入に合わせて保険の内容を見直すことで、無駄を省きながらも「もしもの安心」は確保できる家計づくりが可能になります。

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