毎月のお小遣い5万円は高い?食費・ガソリン代込みで見るリアルな妥当ラインとは

家計、節約

家庭内の予算配分やお小遣いの額について、他人と比べるのは難しいことですが、「自分のお小遣いは高すぎるのか?」と感じたとき、客観的に考えてみるのはとても大切です。特に食費やガソリン代が含まれている場合、そのお金は“完全な自由支出”ではなく、生活費の一部ともいえます。この記事では、毎月5万円のお小遣いが妥当かどうかを生活実態を元に検討していきます。

お小遣いの平均額はどれくらい?

まずは世間の平均を見てみましょう。株式会社新生銀行の「サラリーマンのお小遣い調査」によると、2023年の男性会社員のお小遣い平均額は約38,000円です。

この金額には食費や交通費などが含まれていることが多く、「完全な自由に使える金額」とは限りません。つまり、ガソリン代や昼食代込みで5万円という設定は、そこまで“高すぎる”というわけではないのです。

通勤1時間・車通勤の場合のガソリン代目安

普通車で往復1時間(片道30分)の通勤の場合、概ね月に20日出勤するとして。

  • 1日往復30km × 20日 = 600km
  • 燃費10km/L × ガソリン160円/L → 月のガソリン代:約9,600円

つまり、お小遣いのうち約1万円近くが交通費として消えている計算になります。ガソリン代だけで月5,000円以上使う人は珍しくありません

食費も入っているなら「実質自由に使えるのは少ない」

残業や昼食で外食が増える場合、1食あたり600〜800円程度かかるとすると。

  • 平日20日 × 昼食800円 = 16,000円
  • 週2回の残業 × 800円 × 4週 = 約6,400円

これだけで合計22,000円超。ガソリン代と合わせれば、約32,000円が“生活費”として消費されることになります。実際に自由に使えるのは、2万円弱ほどです。

お小遣いは“金額”より“使い道”で判断する

大事なのは「いくら使っているか」ではなく、「何にどう使っているか」です。たとえば。

  • 無駄遣いがなく、きちんと生活に使っている
  • 家計を圧迫せず、自分の中で上限を決めている
  • 将来のために一部を貯金している

このような使い方であれば、月5万円という額は妥当どころか、むしろよくやりくりしている印象さえあります。

家計バランスから見た「お小遣いの適正比率」

一般的に、手取り月収の10%〜15%がお小遣いの目安とされています。たとえば。

  • 手取り20万円 → お小遣い2〜3万円
  • 手取り30万円 → お小遣い3〜4.5万円
  • 手取り35万円以上 → 5万円前後も妥当

つまり、手取りが30万円を超えているのであれば、5万円という金額は許容範囲です。

まとめ:食費・ガソリン込みで5万円なら高くない。見直すなら中身から

毎月5万円のお小遣いが「高いかどうか」は、その内訳と家計全体のバランスによって大きく変わります。通勤や昼食、残業対応のために必要な支出が含まれていれば、実質の“自由に使える金額”は少なく、むしろ節度ある範囲といえるでしょう。気になる場合は、まず支出の内訳を見直し、「使い方の最適化」から取り組んでみることをおすすめします。

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