トヨタ車を購入する際に利用されることが多い「残価設定型クレジット(通称:残クレ)」ですが、契約期間中に一括返済して銀行のマイカーローンへ切り替えることは可能なのでしょうか?本記事では、その仕組みと乗り換えによるメリット・注意点について詳しく解説します。
残クレとは?その基本的な仕組みをおさらい
残クレ(残価設定型クレジット)は、契約満了時に車両の残価(将来の想定下取り価格)を差し引いた金額を分割で支払う購入方法です。月々の支払いが軽くなるというメリットがあります。
契約終了時には「車を返却する」「残価を支払って買い取る」「新車に乗り換える」などの選択肢があり、比較的自由度の高いローンプランとなっています。
残クレの一括返済は可能か?
結論から言えば、残クレは途中で一括返済が可能です。一括返済には、残りのローン元金に加えて、残価や一部の手数料が含まれます。一括精算の際は、販売ディーラーやローン会社への申し出が必要となります。
返済額の詳細や手続きはローン会社によって異なるため、事前に見積もりを取り、納得のいく条件で進めることが大切です。
銀行のマイカーローンへの借り換えはできる?
一括返済後、銀行系マイカーローンへ借り換えることは可能です。この流れは、いったん残クレを清算した後に銀行ローンを利用して残価を含む金額を支払う形になります。
借り換えによって月々の負担を抑えることができる可能性もあります。実際、残クレの金利(例:3〜6%)よりも、銀行マイカーローンの金利(例:1〜2%)の方が低くなる傾向があるため、利息軽減効果が期待できます。
残クレ→銀行マイカーローンのメリットとは?
- 低金利の適用:銀行ローンは金利が低いため、総支払額が減る可能性あり
- 支払いプランの柔軟性:ボーナス併用なし、元利均等などプラン選択肢が広い
- 信用情報の向上:ローン借り換えの実績が金融履歴にプラスになることも
ただし、借り換えローン審査は新たに行われるため、返済能力や信用情報によっては通らない場合もあります。
注意点とデメリットにも目を向けよう
乗り換えによるメリットは大きいですが、いくつか注意点もあります。
- 一括返済の手数料や手続きが煩雑な場合がある
- 銀行ローンの審査に時間がかかることがある
- 金利差が小さい場合は、借り換えメリットが薄い
実際の金利差や返済総額の比較をしっかり行った上で決定することが重要です。
実例:年利差による総支払額の差
例えば、200万円の借入に対して3年間で支払うと仮定した場合、金利4.5%(残クレ)と1.8%(銀行ローン)では、利息総額に約7万円〜10万円の差が出ることもあります。
金額が大きい・返済期間が長いほど、この差は広がっていくため、乗り換えの検討余地は十分にあります。
まとめ:残クレから銀行ローンへの借り換えは賢い選択肢の一つ
トヨタの残クレを一括返済して、銀行のマイカーローンへ乗り換えることは可能であり、金利や返済条件次第では大きなメリットを得られます。ローン見直しは、長期的な家計管理にも有効です。実行前にはシミュレーションや相談を行い、ベストなプランを選びましょう。
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