近年話題のFIRE(Financial Independence, Retire Early)を実現したいと考える人は増えています。今回は47歳・独身・賃貸暮らしという前提のもとで、FIREの実現可能性と必要な資産額、ライフプランの考え方について詳しく解説します。
FIREに必要な生活費の目安とは?
FIRE達成のための目安となるのが「年間支出 × 25年」というルール(4%ルール)です。たとえば、年間支出が240万円(=月20万円)なら、必要な資産額は約6,000万円になります。
ただし、支出を抑える・バイトでの補填などの工夫により、もっと少ない資産でも「サイドFIRE」や「スローFIRE」は十分可能です。
47歳・賃貸・独身でFIREするにはいくら必要か
家賃10万円、その他の生活費を含めて月20万円前後と仮定した場合、年間支出は240万円前後。完全FIREなら6,000万円程度が理想ですが、部分的に働く前提の「サイドFIRE」なら3,000〜3,500万円でも現実的です。
退職金を含めて、あと5年で+1,000万円以上の資産を積み上げれば、FIRE後の生活設計に十分余裕が出る可能性があります。
現在の資産状況からのシミュレーション
- 貯金:約1,000万円
- 積立投資:約100万円
- 退職金見込:約300万円
→ あと5年間で月10万円ずつ貯蓄+投資すれば、約600万円が追加で作れる見込み。すべて合計すると約2,000万円強。これに月5万円〜8万円程度のバイト収入があれば、サイドFIREは現実的です。
FIRE後の支出とバイト収入のバランス
仮にFIRE後もバイトなどで月5万円を得られる場合、年間60万円の収入となり、必要な資産から差し引いても支出の負担が軽減されます。
支出例:
・家賃:100,000円
・食費・光熱費・通信:50,000円
・交際費・趣味・保険など:50,000円
→ 月計20万円、年240万円(うち60万円バイト補填で実質180万円の自前資金が必要)
投資と取り崩しの戦略も重要
インデックス投資や債券投資をベースにした4%ルールでの取り崩しは、年間利回りを見ながら柔軟に調整することが重要です。
たとえば、2,000万円のうち半分を年利4%で運用できれば、年間40万円の利回りも得られます。それにより資産の減りを抑え、長期的な生活安定にもつながります。
実例:サイドFIRE生活のリアル
実際に50歳前後でFIREした人の中には、週2〜3日のパートタイムや在宅副業を行いながら、無理のない生活を送る人が多数存在します。
「週3日・時給1,200円で月8万円の収入があり、残りは投資の取り崩し。時間に余裕があり精神的にも安定した」との声もあり、完全リタイアだけがFIREではないことがわかります。
まとめ:完全FIREより現実的なサイドFIREという選択肢
完全FIREには5,000〜6,000万円が必要と言われますが、47歳・独身・賃貸というライフスタイルにおいては、月数万円の収入があれば2,000〜3,000万円でも十分可能です。あと5年で資産を積み上げ、退職金を加味すれば、サイドFIREは手が届く現実的な目標と言えるでしょう。
人生の自由度を高めるためにも、資産形成と生活設計のバランスを取りながら、一歩ずつ準備を進めていくことが大切です。
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