47歳からのフルタイムパート勤務で年金は増える?主婦が働き方を見直すべき理由と注意点

社会保険

40代後半から年金を意識して働き方を見直す方が増えています。特に扶養の範囲内で働いていた主婦が「今からフルタイムで働いても意味があるのか?」と不安になるのは自然なことです。今回は、47歳からフルタイムパートに切り替えた場合の年金や収支への影響、損得の判断軸について解説します。

フルタイム勤務は遅すぎる?実は決してそうではない理由

年金受給額は「納付期間」と「納付額」で決まります。つまり、40歳代後半からでも働いて保険料を納めれば、老齢基礎年金や老齢厚生年金の金額は確実に増えます。

たとえば、年間60万円程度の厚生年金保険料を10年納めると、年金受給額は年間およそ6~8万円増えることがあります。将来の「毎年の安定収入」が増える意味では、老後の不安軽減につながります。

月収20万円未満でも、厚生年金加入のメリットは大きい

月給8.8万円以上かつ週20時間以上勤務すれば、従業員数が51人以上の事業所であれば厚生年金に加入できます(2024年現在の基準)。

厚生年金に加入することで、将来的な年金額が増えるほか、傷病手当金や遺族年金などの保障も厚くなります。たとえ正社員でなくても、手取り額以上の価値があると言えるでしょう。

「損する」と言われる理由とその誤解

周囲から「取られて損する」と言われることもありますが、これは短期的な手取り減を指していることが多いです。しかし、将来の年金受給、社会保障、税金控除の観点から見ると、長期的には「得」となるケースが少なくありません。

むしろ、扶養内にとどまることで年金が増えず、老後の生活費に不安を抱えることの方が大きな「損」につながる可能性があります。

実例:47歳からフルタイムパートへ転身したAさんのケース

47歳主婦のAさんは、子どもの手が離れたタイミングで週5日・6時間勤務のフルタイムパートに転身。月収は17万円程度ながら、厚生年金に加入し、62歳まで働くことで年金受給額が約7万円増える見込みになったそうです。

「手取りは少し減ったけど、将来の安心感が違う」とAさんは話しています。

老後の自分に「今の自分」が投資するという考え方

フルタイムパートへの切り替えは、現在の生活費を削って将来に備える「自己投資」です。将来の年金額が少しでも増えれば、生活保護や子どもへの金銭的負担を避けられるなど、さまざまな形で自立につながります。

また、社会保険に加入することで病気やケガのリスクにも備えられるので、安心感は格段に高まります。

まとめ:47歳からの働き方見直しは「遅くない」

今からフルタイムパートに切り替えることは、決して遅くありません。短期的な手取り減よりも、将来の年金や安心感、自己肯定感の向上など、得られるメリットは大きいです。

一歩を踏み出すかどうか迷っているなら、日本年金機構のサイトや年金事務所での試算相談を利用し、ご自身の将来像を具体的に描いてみることをおすすめします。

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