ATMでお金を引き出したとき、「表示された金額と実際に出てきた金額が違う…」という経験をしたことはありますか?多くの人は経験がないかもしれませんが、実際にはごくまれに発生する可能性があります。今回は、ATMで金額のズレが起きる原因や、万が一の場合の対処法について詳しく解説します。
ATMの仕組みとお金の数え方
ATMは内部で精密なセンサーと機械によって紙幣を1枚ずつ数え、指定された金額を払い出します。紙幣の種類(千円札、五千円札、一万円札)を自動で識別して排出するため、人為的ミスはありません。
ただし、まれに紙幣の張り付きや機械の読み取りエラー、静電気などで複数枚が同時に排出されるなどのトラブルが起こることもゼロではありません。
実際にあったトラブルの具体例
例えばある事例では、「5万円引き出したはずが、確認したら4万しか入っていなかった」というユーザーがいました。その後ATMの利用記録と紙幣残量を銀行が確認し、不足分を後日返金されたそうです。
逆に、「千円多く出てきた」というケースでも、後日ATMの点検で過剰払い出しが確認され、口座から差し引かれたという事例もあります。ATMの金額は常に厳密に記録・管理されているため、最終的には正しい処理が行われます。
金額が違ったときにやるべきこと
もし実際に「お金の枚数が違う」「表示された金額と合わない」と感じたら、すぐにATMの画面にある通話ボタンや銀行のサポート窓口に連絡しましょう。
また、その場を離れず、できれば写真や動画で証拠を残すことも大切です。自分の記憶や記録だけでなく、ATM内部の記録と照合されることで、正確な調査が可能になります。
ATMトラブルを防ぐための対策
トラブルを未然に防ぐには、ATMで現金を受け取った直後に、その場で金額と枚数を確認することが基本です。
また、取引明細票を必ず受け取って保管することで、後日のトラブルにも対応できます。明細票には日時や取引内容が明記されているため、調査の手がかりになります。
万が一返金されなかったら
銀行が調査しても金額差異が確認できない場合、返金が認められないこともあります。しかし、その際は消費者センターや金融ADR(裁判外紛争解決機関)に相談することも可能です。
また、複数回発生する場合は、そのATMの設置場所や運営管理に問題がある可能性もあります。利用するATMの選定にも注意が必要です。
まとめ:ATMで金額が違ったときの冷静な対応が大切
ATMでの金額ズレは極めて稀ですが、万が一のために知っておくべき知識です。すぐに確認・記録・連絡を行うことで、トラブルの早期解決につながります。
お金を扱う機械だからこそ、ユーザー側も慎重な行動が求められます。安心してATMを利用するためにも、今回紹介したポイントを意識しておきましょう。
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