フリーランスとして独立する際、仕事の受注先とのトラブルや事故、損害賠償など、さまざまなリスクへの備えが重要になります。特にクラウドソーシングやSNS運用といった業務は契約や納品のトラブルが起きやすく、適切な保険選びが安心して活動する鍵になります。この記事では、人気の2つのフリーランス向け保険「GMOのフリーナンス保険(レギュラー)」と「フリーランス協会のベネフィット保険」を比較し、初心者にもわかりやすく解説します。
GMO「フリーナンス保険レギュラー」とは?
GMOグループが提供する「フリーナンス」は、報酬の即日払いサービスとセットで提供される保険が特徴です。レギュラープランでは、対物・対人の損害賠償や納品物の瑕疵による損害などを補償します。
保険内容は以下のような内容が含まれています。
- 業務遂行中の対物・対人賠償:最高5,000万円
- 納品物の瑕疵による賠償責任:最高500万円
- 情報漏洩や著作権侵害も補償対象
加入費用も月額数百円からとリーズナブルで、安価に最低限の備えを整えたい初心者向けです。
フリーランス協会の保険とは?
「フリーランス協会」は、フリーランス支援を目的とした団体で、年会費1万円で加入できる「ベネフィットプラン」に保険が付帯しています。特に注目されるのが、報酬トラブル時の弁護士費用支援や労災補償相当のサービスです。
以下のような補償内容が魅力です。
- 情報漏洩、著作権侵害、業務過失による賠償:最高500万円
- 弁護士費用補償:1件あたり上限300万円
- 死亡・後遺障害時の補償:最高500万円(業務災害相当)
- 福利厚生(旅行、ジム、育児支援など)も多数利用可能
保険以外にも、請求書作成ツールや無料法律相談、スキルアップ講座など、サポートの幅が広いのが特徴です。
両者の比較表でわかりやすく整理
項目 | GMOフリーナンス | フリーランス協会 |
---|---|---|
加入費用 | 無料〜月数百円 | 年会費10,000円 |
賠償責任補償 | 最高5,000万円(対物・対人) | 最高500万円(対物・対人) |
納品物の瑕疵 | 〇(500万円) | 〇(500万円) |
弁護士費用補償 | × | 〇(最大300万円) |
福利厚生・ツール | なし | あり(育児、割引など) |
報酬即日払い | 〇(売掛先審査あり) | × |
選び方のポイント:こんな人におすすめ
それぞれにメリットがあるため、自分の働き方に合った保険を選ぶことが大切です。
GMOフリーナンスがおすすめの人:
- とにかくコストを抑えたい
- 納品型案件が多く、即日報酬払いも活用したい
- 業務中の物損・人損リスクへの備えを重視したい
フリーランス協会がおすすめの人:
- 契約トラブルや報酬未払いに備えたい
- 法律相談や弁護士費用補償を重視したい
- 福利厚生など副次的なサポートも求めたい
実例:SNS運用者やクラウドソーシング業の場合
たとえば、SNS運用を行う人で、クライアントとの契約内容が曖昧なケースや、成果報酬でのトラブルが予想される場合、フリーランス協会の弁護士補償が役に立つ可能性があります。
一方で、クラウドソーシングで数多くの小さな仕事をこなす方にとっては、GMOフリーナンスの即日払い&低価格な保険の組み合わせが実用的です。
まとめ:どちらも優れた選択肢、自分の働き方に合わせて使い分けを
GMOのフリーナンス保険とフリーランス協会の保険は、どちらもフリーランスにとって魅力的なサービスです。価格を重視するか、補償の幅やサポートを重視するかで選び方は変わります。
迷う場合は、まずGMOの無料プランでリスクを最小限にし、案件規模やトラブルの可能性が増えてきた段階でフリーランス協会へ加入するなど、段階的な導入もおすすめです。
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