年金定期便で基礎年金の加入合算年数が確認できたものの、実際に将来受け取る月額の年金額が記載されていない場合、受給額の予測が難しく感じることもあります。この記事では、基礎年金の受給額をおおよそ計算する方法と、その要素について解説します。
基礎年金の受給額の計算方法
基礎年金(国民年金)の月額は、加入期間に基づいて決まります。日本の年金制度では、満額の基礎年金を受け取るには、原則として40年間(480ヶ月)の加入が必要です。もし、加入期間がこれより短い場合、加入期間に応じて減額されます。
基礎年金の満額は、2023年度の場合、年額約78万円程度です。これを12ヶ月で割ると、月額約6万5千円程度となります。例えば、加入期間が228ヶ月の場合、満額の基礎年金よりも少ない金額が支給されることになります。
基礎年金の受給額の予測例
加入期間が228ヶ月の場合の受給額は、次のように予測できます。基本的には、加入期間が480ヶ月に対する割合で計算され、例えば228ヶ月の加入期間であれば、計算式は以下のようになります。
月額=6万5千円 × (228ヶ月 ÷ 480ヶ月) ≈ 3万3千円
この場合、おおよその基礎年金月額は3万3千円程度となります。ただし、これはあくまで基礎年金のみの金額であり、厚生年金など他の年金との併用により総受給額は異なります。
厚生年金の未加入が影響する場合
厚生年金に未加入であった場合、厚生年金部分の受給額は当然含まれません。これは、会社員として勤務していた場合に加入する年金制度であり、基本年金に加えて給付されるものです。しかし、もし厚生年金に加入していた場合、給付額はさらに増加します。
もし厚生年金に加入していない場合、将来的に受け取る年金額は基礎年金のみとなるため、上記のように基礎年金の加入年数を元に計算した金額が中心となります。
年金定期便でわかることとその活用方法
年金定期便では、加入している年金の状況や将来的な受給額を確認することができます。年金定期便には、基礎年金の加入期間や、将来的に予測される年金額が記載されていますが、具体的な額が記載されていない場合もあります。その場合、受け取ることができる年金額を予測するためには、年金の計算式を参考にすることが必要です。
年金定期便に記載された加入年数と基礎年金の満額を基に、将来的な年金額を予測することが可能です。もし計算方法が不明な場合は、年金事務所に問い合わせて詳しい情報を得ることをお勧めします。
まとめ
基礎年金の受給額は、加入期間に応じて計算されます。満額の基礎年金を受け取るには、40年間(480ヶ月)の加入が必要ですが、加入期間が短い場合でも、加入年数に基づいておおよその月額を予測することができます。
また、厚生年金に未加入の場合、受け取る年金額は基礎年金のみとなりますが、もし厚生年金に加入している場合は、基礎年金に加えて更に年金が支給されます。年金定期便でわかる内容を基に、将来の年金額を把握し、生活設計に役立てましょう。
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