最近、SNSやLINEなどで「Appleカード1万円分の写真を送ってくれたら1000万円を振り込む」といった、副業や資金援助を装った怪しい勧誘が急増しています。多くの場合、これは明確な詐欺であり、送った情報は悪用されるリスクがあります。この記事では、そうした手口の正体や被害事例、そして対策方法までを詳しく解説します。
Appleカードのコード送信を求める手口とは
LINE副業詐欺では、「当選しました」「支援します」「副収入で稼げます」などの言葉でターゲットを安心させたうえで、AppleギフトカードやGoogle Playカードなどのコード画像を送らせるという手口が多発しています。
実際には「確認用です」と言われてコードやレシートを送ると、その時点でカードは使用され、相手は雲隠れします。そもそもコードの写真だけで、カード残高は相手に使われてしまうのです。
「1000万円送金」の嘘に騙されてはいけない理由
「Appleカード1万円分で1000万円振り込み」は、経済原理から考えても非現実的です。こうした高額還元を謳う案件は、すべて詐欺と思って間違いありません。
詐欺グループは心理的に「少額の損で大金を得られる」と思わせ、冷静な判断力を奪います。過去には、さらに次のステップとして「受け取りに必要な手数料」として、追加の支払いを求めてくるケースもあります。
被害者が実際に語るトラブル事例
ある20代男性は、Twitter経由で知り合った相手にLINEを交換し、「Appleカード1万円分を送ってくれたら支援金100万円を贈る」と言われてコード画像を送信。数時間後に音信不通となり、チャージ残高はすでに使用済みになっていたといいます。
また、ある女性は「確認のために銀行口座のスクショを」と指示され、口座番号を伝えてしまい、その後不正引き落としに繋がったという被害もあります。
こうしたLINE副業の正体と目的
詐欺師の目的は、①プリペイドカードの残高取得、②個人情報の収集、③さらに詐欺被害を重ねさせるための「信用テスト」です。一度コードを送った人に対して「次は2万円なら受け取れる」と段階的に搾取していく例も多いです。
さらに、収集した個人情報は闇市場で売買され、別の詐欺に利用されるリスクもあります。詐欺被害者が再びターゲットになる「リスト化」の可能性も指摘されています。
詐欺から身を守るための対策と通報方法
- LINEやSNSで金銭の話が出たら即ブロック
- プリペイドカードのコードは絶対に他人に送らない
- 金銭授受に関する情報を伝えない
- 国民生活センターや警察のサイバー犯罪相談窓口に通報
- 被害を受けた場合はすぐに証拠を保存(LINEのトーク、振込履歴など)
また、LINEでは詐欺アカウントを通報できる仕組みがあります。「その他 → 設定 → ヘルプ → 問題を報告する」から不審なアカウントを通報しましょう。
まとめ:1万円で1000万円がもらえる話など存在しない
Appleカードのコードやレシートを送るだけで高額報酬がもらえるという話は、100%詐欺です。安易に信じてしまうと、金銭的な損害だけでなく、個人情報の流出、犯罪への巻き込まれなど重大なトラブルに発展する可能性もあります。
「少し怪しいかも」と感じた時点で、すぐに調べ、誰かに相談し、関わらない判断をすることが最も安全な選択です。
コメント