車を買い替える際、任意保険の「等級」がどうなるのか気になる方は多いでしょう。この記事では、保険の更新タイミングや等級の引き継ぎ方法、中断や損失を防ぐポイントをわかりやすく解説します。
自動車保険の等級とは?
自動車保険の等級とは、契約者の事故歴などに応じて決まる割引制度で、1等級〜20等級まであります。新規契約では通常6等級からスタートし、無事故であれば1年ごとに1等級ずつ上がります。
等級が高くなるほど保険料が安くなり、逆に事故を起こすと等級が下がってしまい、保険料が上がる仕組みです。
車の買い替えと保険の等級の関係
車を買い替えても、現在加入している任意保険の契約を「車両入替」という手続きで継続すれば、現在の等級はそのまま引き継がれます。
たとえば、10等級の人が中古車を購入し、新しい車に保険を切り替えた場合でも、次の更新月(たとえば翌年の4月)までの間に事故がなければ、11等級へと自動で上がります。
保険契約の更新時期が等級に与える影響
等級の更新は契約更新日に行われます。つまり、たとえ9月に車を買い替えても、保険契約自体が翌年4月満期であれば、それまでの間は10等級が継続し、4月の更新時に11等級へとステップアップします。
そのため、「車を買い替えたタイミング」で等級が変わるのではなく、「契約更新日」で等級が上がるという点がポイントです。
車両入替と新規契約の違いに注意
現在の契約を「車両入替」として変更する場合は、等級は引き継がれますが、もし現在の保険を解約して別の保険会社と新たに契約をした場合、うっかり等級がリセットされてしまうリスクがあります。
等級を引き継ぎたい場合は、必ず保険会社に「現在の契約を使って車を変更したい」と伝えましょう。
等級が中断されるケースとその対策
車を一時的に手放す、あるいは買い替えのタイミングで保険を中断する場合、等級は「中断証明書」の発行によって最大10年間保存できます。将来また車に乗る際、その等級から再スタートが可能です。
ただし、中断証明書の発行には保険会社への申請が必要なため、忘れずに手続きを行いましょう。
実際のケースで考える:9月に車を買い替えたら?
現在10等級で保険契約満期が翌年4月の場合、9月に車を買い替えても、新しい車に現在の保険を入れ替えるだけで等級はキープされます。4月の更新時点で、無事故であれば11等級にアップします。
つまり、車の変更があっても、更新月までの契約が続いていれば等級は変わらず、更新タイミングで等級が上がるという流れです。
まとめ:等級は契約をうまく引き継げば損しない
車を買い替える際も、保険契約を「車両入替」として継続すれば、現在の等級は維持され、更新月に等級アップが反映されます。注意すべきは、うっかり新規契約にして等級をリセットしてしまうこと。
保険会社に相談しながら、最適な手続きを進めていきましょう。
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