25歳からの国民年金、いくら払って将来いくらもらえる?全額免除期間がある場合の年金額の目安も解説

年金

将来の老後資金を考えるうえで、国民年金がどの程度の支えになるか気になる方は多いでしょう。特に若いころ免除期間があった場合、「ちゃんともらえるのか?」と不安に感じる方もいるはずです。本記事では、25歳から国民年金を納付し始めた方が将来どのくらい受け取れるのかを、制度の仕組みとあわせて解説します。

国民年金の仕組みと満額の基準

国民年金(老齢基礎年金)は、原則として20歳から60歳までの40年間(480ヶ月)納めることで、満額を受け取れる仕組みになっています。2024年度の満額は年額約81万8500円(月額約6万8200円)です。

ただし、納付期間が満たない場合は、納付した月数に応じて受給額が按分されます。免除期間があった場合でも、その期間に応じて一部反映される制度もあります。

全額免除期間は年金額の2分の1が反映される

全額免除を受けた期間については、将来の年金額に2分の1が反映されます。つまり、未納ではなく「免除されていた」ことが重要です。

たとえば、20歳から24歳までの5年間(60ヶ月)が全額免除だった場合、30ヶ月分が受給資格に加算されます。

25歳から60歳まで納めた場合の将来受給額

25歳から60歳まできちんと国民年金を納めた場合、納付月数は420ヶ月(35年)になります。

この420ヶ月分に、免除期間(60ヶ月×0.5=30ヶ月)を加算すると計450ヶ月が年金額算出の対象になります。これを満額(480ヶ月)で按分すると。

81万8500円 × 450 ÷ 480 ≒ 約76万6563円(年額)

つまり、月額に換算すると約6万3880円程度の老齢基礎年金が受け取れる試算になります(※年度により変動あり)。

納付状況は「ねんきんネット」で確認を

自分がこれまでどのくらい納付したか、免除されていたかは日本年金機構が提供するねんきんネットで確認できます。無料で登録・閲覧でき、将来の年金見込額も試算できます。

年金記録に誤りがある場合は将来の年金額に影響しますので、早めに確認しておくと安心です。

老後資金は年金+αの準備が基本

国民年金のみの老後生活では、生活費としてはやや不足する場合が多いため、iDeCoやつみたてNISAなどの資産形成制度を活用して備えることが勧められます。

例えば、毎月5000円ずつでも積み立てを続けると、30年後には大きな支えとなります。

まとめ:免除期間があっても年金はもらえる。継続的な納付がカギ

20歳から24歳まで国民年金が全額免除されていたとしても、25歳から60歳まで納付を続ければ約6.3万円の月額年金を受け取ることができます。

将来の安心のためにも、納付の継続と制度の理解、そして資産形成の併用が大切です。「ねんきんネット」などを活用しながら、将来を見据えた計画を立てましょう。

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