妻が現在パートで社会保険の扶養に入っている場合、健康保険や年金の支払いは夫の扶養内で済んでいることが一般的です。しかし、正社員になることで自分で国民年金を納める場合、その将来の年金額にどう影響するのでしょうか。この記事では、その点について解説します。
社会保険の扶養と国民年金
社会保険の扶養に入っている場合、扶養者(夫)の健康保険や年金の制度に依存する形になります。この場合、妻は自分で国民年金の支払いをしなくても、扶養者の年金制度にカウントされます。ただし、この時の年金額は扶養内での支給となり、収入に応じた上限があるため、将来の年金受給額に制限が出てきます。
一方、妻が正社員となり自分で国民年金を納めるようになると、扶養から外れて、自身の年金記録が積み上げられます。この場合、将来受け取る年金額は、自分が納めた年金額に基づく計算がされるため、将来的に受け取る年金額が増える可能性があります。
正社員になって国民年金を納めるメリット
正社員になり、国民年金を自分で納めることの最大のメリットは、将来の年金額が増えることです。扶養内で年金を受けている場合、年金額は一定の制限がありますが、自分で年金を納めることで、その分だけ年金額が増えるため、将来の生活に対する安心感が得られます。
また、正社員として働くことによって、厚生年金にも加入する場合があります。厚生年金は国民年金よりも支給額が高いため、老後の生活に対する保障が充実します。
年金額を増やすためにはどれくらいの支払いが必要か
国民年金に加入している場合、毎月の納付額が定められています。2023年度の国民年金の月額は16,590円で、年額199,080円となります。年金額は納付した年数と額に応じて決まりますので、できる限り納付期間を延ばし、満額納付することで将来受け取る年金額を増やすことが可能です。
なお、厚生年金に加入する場合、給与の額に応じて保険料が決まるため、高収入の場合はその分、受け取る年金額も増加します。正社員としての収入や勤続年数が長い場合、将来的に年金額が大きく増えることが期待できます。
まとめ:正社員として国民年金を自分で納めることのメリット
妻が正社員になり国民年金を自分で納めることには、将来の年金額が増えるという大きなメリットがあります。また、厚生年金に加入することで、より高い年金額を受け取ることができる可能性もあります。年金額を増やすためには、納付額や年数に応じて着実に支払っていくことが重要です。
将来の安定した生活を考えたとき、正社員になり自分で年金を納めることは、非常に有益な選択肢となるでしょう。


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