社会人3年目に差しかかるタイミングで、自分の貯金額が「多いのか少ないのか」気になる方は少なくありません。特に一人暮らしで手取りが少ない中、コツコツと貯金してきた努力が実っているか、他人と比べたときにどの位置にいるのかが気になるところです。この記事では、23歳・社会人3年目・手取り15万円台の一人暮らし女性というケースに焦点を当て、貯金150万円がどれくらいのレベルなのかを詳しく解説します。
社会人3年目の平均貯金額と比較してみよう
まずは、全国のデータと比較してみましょう。金融広報中央委員会の調査によれば、20代後半(25〜29歳)の単身世帯の平均貯金額は約160万円〜200万円程度となっています。ただしこれは正社員・契約社員・非正規などを含む平均値のため、ばらつきがあります。
一方、中央値は約50万円〜100万円前後とも言われており、実際は貯金ゼロの人も少なくありません。つまり、23歳で150万円の貯金があるというのは、同年代の中ではかなり堅実な部類に入るといえます。
手取り15万円台・一人暮らしという厳しい条件でも貯金できている理由
一人暮らしで手取り15万円以下となると、家賃・光熱費・通信費・食費・日用品などを差し引けば、自由に使えるお金はかなり限られてきます。
それでも150万円の貯金があるということは、以下のような習慣が身についている可能性が高いです。
- 家計簿やアプリなどで支出管理をしている
- 外食や娯楽費を抑えている
- ボーナスをできるだけ貯蓄に回している
このような生活を2〜3年継続できているなら、経済的な自己管理能力は非常に高いと評価できます。
今後のライフイベントに備えた貯蓄目標とは
23歳という年齢は、今後のライフイベント(引っ越し、転職、結婚、資格取得、旅行など)に向けて柔軟な資金計画が求められる時期です。
一般的には、以下のような貯金の目安が参考になります。
- 生活防衛資金(6ヶ月分の生活費):60万〜90万円
- 中期的な支出(旅行・家電買替・引っ越し等):50万〜100万円
- 将来の備え(投資・結婚資金など):100万円〜
すでに150万円の貯金があるので、生活防衛資金と中期資金はクリア済みと考えられ、今後は「投資」や「目的別貯蓄」などに目を向ける余裕も出てきます。
貯金以外の資産形成も意識しよう
銀行預金は安全ですが、金利は非常に低いためインフレに弱い面もあります。今後は貯金だけでなく、以下のような資産形成にも挑戦してみるとよいでしょう。
- つみたてNISA:毎月数千円から始められる長期投資制度
- iDeCo(個人型確定拠出年金):老後資金形成と節税を両立
- ネット証券での分散型インデックス投資
無理のない範囲で、月3,000円〜5,000円程度の投資からスタートすれば、将来的な資産形成にもつながります。
実例:同じ境遇で貯金ができないケースとの比較
一方で、同じ「社会人3年目・一人暮らし・手取り15万円」でも、貯金がほとんどないという人もいます。理由としては以下のようなものがあります。
- 趣味や推し活に月3〜5万円以上使っている
- 家賃や生活コストが高すぎる
- クレジットカードのリボ払いやローン利用が習慣化
このような出費があると、毎月1万円も貯金するのが難しくなるため、現時点で150万円を貯められているというのは明らかに「堅実な家計管理」の賜物です。
まとめ:150万円の貯金は「少なくない」、むしろ立派な成果
社会人3年目で23歳、手取りが15万円以下という条件で、150万円の貯金があるのは、決して「少ない」どころか、むしろ平均以上であり、大いに誇ってよい成果です。
これからは生活の質や将来の安心も視野に入れて、貯金だけでなく資産運用やライフプラン全体の見直しにも取り組んでいくと、さらに充実した生活に繋がっていくでしょう。
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