なぜ2人以上世帯の貯金額は単身世帯より多いのか？

貯金額の中央値や平均値を見ると、2人以上世帯が単身世帯よりも貯金額が多い傾向があります。なぜ、2馬力で働く2人以上世帯のほうが貯金が増えるのでしょうか？一方で、子どもの教育費などの支出が多くなることは予想されます。この疑問について、貯金額が増える理由と考慮すべき要因を解説します。

1. 2人以上世帯の貯金額が多い理由

2人以上世帯が貯金額が多い理由には、主に「収入が2倍になる」ことが挙げられます。共働きの家庭では、2人の収入が合算されるため、世帯全体の収入が高くなります。この高い収入をもとに、支出を抑えた生活をしていれば、貯金額は自然と増えていきます。

確かに、子どもがいる家庭では教育費がかかりますが、教育費の支出があっても、2人以上世帯では収入の面で余裕があるため、貯金を続けやすい傾向があります。例えば、子ども一人にかかる教育費が年間数十万円であったとしても、2人以上世帯の場合、収入が多いため、支出を調整しながら貯金をすることが可能です。

単身世帯の場合、収入が一人分だけなので、生活費や突発的な支出を引いた後に残るお金で貯金をしなければならず、どうしても貯金額が少なくなりがちです。特に、生活費や支出が多いと、貯金に回す余裕がなくなるため、貯金額が伸びづらいのが現実です。

2人以上世帯が貯金額が多い理由は、主に収入が2倍になることと、支出を調整しながら生活できる点にあります。教育費や生活費がかかっても、収入がそれを補えるため、貯金額は増えやすいです。単身世帯は収入が一人分であるため、貯金に回せる額が少なく、結果として貯金額が少ない傾向にあります。