扶養を外れて社保に加入するメリットとデメリット
扶養内で働くか、社保に加入して収入を増やすかは、多くの主婦にとって重要な決断です。特に50代となると出産の可能性もなく、将来の年金や手取り額を考えた場合、どちらが有利なのか迷うことがあるでしょう。本記事では、パート収入を160~170万円に増やした場合の手取り額や夫の収入への影響について、詳しく解説します。
社保に加入するメリット
社保(社会保険)に加入することの主なメリットは、将来の年金額が増える点です。扶養内で働いている場合、国民年金のみの受給となりますが、社保に加入することで厚生年金も積み立てることができ、年金受給額が増えます。また、健康保険の適用範囲が広がり、医療費の負担が軽減される場合もあります。
社保加入後の手取り額の見積もり
仮にパート収入を160~170万円に増やした場合、社保や税金が引かれることになりますが、その手取り額は収入や控除によって変わります。ざっくりとした目安として、年収160万円の場合、社会保険料や税金を引かれた後の手取り額は約130万~140万円程度になることが多いです。
社会保険料は給与の約15%程度が引かれるため、年間で約24万円程度が控除されることになります。また、所得税や住民税もかかるため、手取り額はその分減少します。
夫の収入に対する影響
あなたが扶養から外れ、収入を増やすことで、夫の税制上の扶養控除が適用されなくなります。現在の収入が800万円弱の場合、配偶者控除や配偶者特別控除が適用されていると、夫の税金が安くなっていますが、扶養を外れることでこの控除がなくなるため、年額10万円~38万円の税金が増えることになります。
ただし、夫の収入が500万円未満になると、配偶者控除の影響は軽減されるため、今後の夫の収入次第で引かれる税額にも違いが生じます。
まとめ
50代で扶養を外れて社保に加入するかどうかは、将来の年金額や現在の手取り額、夫の収入に対する影響を考慮する必要があります。社保に加入すれば将来の年金受給額が増えるメリットがありますが、手取り額が減り、夫の税負担が増える可能性もあります。収入が増えることで得られる手取り額と、夫婦全体の家計に対する影響を見極めた上で、最適な選択をすることが大切です。
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