自動車保険で1割の過失がある場合、等級はどれくらい下がる?等級制度と影響を徹底解説

自動車保険

自動車事故において、過失割合が1割だけでも保険を使うことで等級が下がるケースがあります。この記事では、事故時の過失が少ない場合でも自動車保険の等級にどのような影響があるのかを解説し、保険の仕組みや判断基準について詳しくご紹介します。

自動車保険の等級制度とは

自動車保険には、1等級から20等級までのノンフリート等級制度が存在し、契約者の保険利用履歴に応じて毎年更新されます。事故を起こさなければ等級は1つずつ上がり、保険料は割引されます。一方で事故により保険を使うと、等級が下がり、翌年以降の保険料が高くなることがあります。

特に事故有係数という仕組みがあり、事故歴のある契約者には「事故有」等級が適用され、最大で3年間保険料に影響を及ぼします。

1割の過失でも等級が下がるのか?

過失が1割だけであっても、保険を使用すれば等級は3等級ダウンとなるのが原則です。これは事故の責任割合とは関係なく、「保険を使ったかどうか」がポイントになるためです。

たとえば、10等級で保険を使った場合、翌年は7等級に下がり、かつ「事故有係数」が適用されるため、割引率も減少します。たとえ軽微な修理でも保険利用が影響することを理解しておくことが大切です。

保険を使わなければ等級は下がらない

相手方の過失が大きく、自分の修理費用が少額であれば、保険を使わない選択も可能です。保険を使わなければ等級は維持され、将来の保険料アップを回避できます。

例えば、修理費が10万円で、翌年以降の保険料が合計で15万円上がる場合、自己負担したほうが結果的に得になるケースもあります。

等級が下がるとどれくらい保険料が上がるのか

等級が3等級下がると、割引率が約20%以上減少し、事故有係数によってさらに保険料が高くなります。たとえば、12等級の事故なし契約では約45%の割引が適用されますが、事故後の9等級(事故有)では割引率が10%以下になることもあります。

年間保険料が5万円の場合でも、等級ダウンにより7万円を超えることがあり、3年間の影響を合計すると数万円〜十数万円の差が出る可能性があります。

保険を使う前に検討すべきポイント

  • 修理費用と等級ダウンによる総支払額の比較
  • 免責金額の有無
  • 翌年の更新時に影響する保険料シミュレーション
  • ロードサービス利用のみなら等級に影響しないことも

一部の保険会社では、「等級が下がらない特約」なども用意されており、加入している補償内容を確認することが重要です。

まとめ:1割過失でも保険利用は慎重に

事故で過失が1割であっても、保険を使えば3等級ダウンし、保険料が大きく上がる可能性があります。事故対応時には「保険を使うかどうか」を総合的に判断することが必要です。等級制度を理解したうえで、損得をしっかり計算し、納得できる選択を心がけましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました