日常生活の中で、ふと見つけた硬貨がいつもと違う色をしていたら、ちょっとした驚きと共に「これってレアなのでは?」と思うこともあるでしょう。今回は、金色に見える昭和44年製の100円玉について、その価値や変色の理由、収集的な評価を解説します。
金色に見える100円玉の正体とは?
100円硬貨は通常、白銅(銅75%・ニッケル25%)で作られており、銀色に近い光沢があります。しかし、経年劣化や化学変化により、表面が酸化して金色っぽく見えることがあります。
特に昭和44年製(1969年)は発行枚数が多く、現在でも多く流通しています。そのため、金色に変色していても「希少価値がある」とは一概に言えません。
化学反応による変色の可能性
金色っぽく見える原因として考えられるのは、酸化や硫化、または手の皮脂や湿気などによる表面の変化です。白銅は化学的に安定な素材ではありますが、長期保管中に保管環境によって色が変わることがあります。
たとえば、湿気の多い場所で保存されていた場合や、他の金属と接触していた場合には、表面がくすみ、黄色〜金色に見えるケースもあります。
プレミア価値はあるのか?
昭和44年製の100円玉は、発行枚数が4億枚以上と非常に多く、基本的にはプレミア価値はついていません。ただし、完全未使用で状態が極めて良好なもの(いわゆるミント状態)であれば、オークションやコインショップで150〜300円程度で取引されることもあります。
しかし、金色に変色した硬貨は、逆にコレクターにとってはマイナス評価となることが多く、価値が下がる要因になります。
変色コインの価値を調べるには?
見た目が珍しい硬貨が本当に価値があるかを確認したい場合、以下の方法で調査してみましょう。
- コインショップに持ち込んで鑑定してもらう
- オークションサイトやメルカリで同年同様の硬貨の取引価格を確認する
- 硬貨の素材や色の変化について調べる(日本造幣局などの情報が参考に)
それでも判断がつかない場合は、造幣局に問い合わせるという手もあります。
もし保管したいなら…
金色の硬貨が気に入ったのであれば、個人的な記念品や話のネタとして保存するのも一つの手です。市販のコインケースやアルバムに入れて保管すれば、酸化や劣化もある程度防ぐことができます。
ただし、売却目的で保管する場合は、変色は価値を下げる要因であることを理解しておきましょう。
まとめ:金色の昭和44年100円玉はレアではない
金色に見える昭和44年の100円玉は、基本的には経年や保管環境による変色であり、プレミア価値がつくことはほとんどありません。興味がある方は記念として保管するのもよいですが、コレクター市場では高値がつくことは期待しづらいと考えておくとよいでしょう。
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