近年、タイミーなどのスキマバイトアプリを活用して働く方が増えています。特に扶養範囲内での勤務を希望する主婦層や学生にとって、こうしたアプリの柔軟性は大きな魅力です。しかし、健康保険組合からの扶養資格調査の際、タイミーのようなアプリで得た収入の証明がどこまで通用するのか、不安を感じる声も少なくありません。
扶養内で働くとは?年収130万円の壁を再確認
社会保険上の扶養に入るためには、年間の見込み収入が130万円未満であることが基本条件です。この金額を超えると、被扶養者認定が取り消され、自分自身で健康保険や年金を支払う必要が出てきます。
この年収には、勤務先から得たすべての給与が含まれます。スキマバイトであっても、支払元が誰であろうと「収入」として計上されます。
タイミーの「給与明細」は扶養調査で通用するか
タイミーではアプリ内で勤務履歴や報酬明細が閲覧できますが、これには給与支給日が明確に記載されていない場合があります。このため、健康保険組合によっては「正式な給与証明」として認められない可能性もあります。
多くの組合では、「収入実績」を示す資料として給与明細、支払調書、または銀行口座の入金履歴を求める場合があります。特に報酬の振込日が重要視されるため、勤務日だけの記載では不十分と判断されることもあります。
企業単位での証明取得は必要?実例を紹介
実際に扶養調査を受けた方の中には、タイミーの画面だけでは不足とされ、バイト先企業に直接給与明細を依頼したケースもあります。また、確定申告書の提出を求められることもあるようです。
たとえば、ある方は月3〜4社で勤務していたため、それぞれの勤務先から個別に証明を取り寄せる必要があり、時間と手間が大きな負担だったと語っています。
扶養調査に備えて今からできること
- 勤務先企業名と勤務日、報酬額の記録を定期的にまとめておく
- 報酬の振込履歴を銀行口座で確認・スクリーンショット保存
- 前払い制度を使った場合でも、最終的な支払日は押さえておく
- 年間収入見込みを自分でも定期的にチェック
これにより、いざ扶養調査が来ても冷静に対応できる準備が整います。
健康保険組合の対応はバラバラ。判断に一貫性がない場合も
健保によっては「勤務実態さえ分かればOK」とする一方で、厳格に支払証明を求めるところもあります。そのため、不安がある場合は文書での確認を求めることも一つの手段です。
健保からの返答が曖昧な場合には、「この書類で扶養認定されなかった場合、どう対処すればよいか」までを具体的に聞くことが重要です。
まとめ:タイミー利用者も扶養調査への備えが必要
タイミーなどスキマバイトを利用して扶養内で働く場合も、報酬の証明方法を事前に整理しておくことが重要です。特に支払日の明記がない明細しか持たない場合は、銀行の入金履歴や雇用先からの明細を用意することで、健保からの指摘にも対応しやすくなります。
不安がある方は、日々の勤務と報酬の記録をシンプルに残しておくことから始めてみましょう。
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