パート主婦が130万円を超えたらどうなる?扶養と社会保険の基準と対処法

社会保険

パートで働いている方にとって、「扶養から外れるかどうか」は家計にも大きく影響する重要なポイントです。特に年収130万円を超えると、社会保険の加入義務や配偶者の扶養の扱いが気になるところです。この記事では、扶養から外れる条件や、週20時間未満の勤務と社会保険の関係、夫の健康保険組合がどうやって収入を把握するかなどを解説していきます。

130万円の壁とは?扶養と社会保険の基準を整理

「130万円の壁」とは、年収130万円を超えると配偶者の扶養から外れる可能性があるラインを指します。具体的には、健康保険の「被扶養者」資格が外れ、自分で社会保険(健康保険・厚生年金)に加入しなければならなくなるケースがあります。

ただし、これはあくまで目安であり、週の勤務時間や雇用形態によっては例外もあります。

週20時間未満なら社会保険加入義務はない?

2022年以降の法改正で、従業員数101人以上の企業では「週20時間以上」「月収8.8万円以上」「2ヶ月以上の雇用見込み」など、一定の条件を満たすと社会保険に加入する必要があります。

つまり、週18時間勤務の場合は社会保険加入義務なし。会社の担当者の言う通り、会社から社会保険加入を求められない可能性が高いです。ただし、これは会社の規模や勤務状況によるので、念のため就業規則や担当部署に再確認をおすすめします。

扶養から外れる判断は誰がするの?

扶養の判断は、配偶者(この場合はご主人)の健康保険組合が行います。年収130万円を超えた場合、組合から「扶養認定の見直し」の通知が来ることがあります。

多くの場合、被保険者(ご主人)が毎年提出する「扶養状況届」や、税務情報(住民税の通知や源泉徴収票)などから判断されます。つまり、市区町村から健康保険組合へ情報が連携され、年収超過が判明するのです。

配偶者の健康保険から外れたらどうなる?

扶養から外れると、以下のような選択肢があります。

  • 自身の勤務先で社会保険に加入
  • 国民健康保険に加入
  • 国民年金に加入

勤務時間が短く会社で社会保険に加入できない場合、国民健康保険・国民年金への加入が必要です。これにより、年間約20万円程度の自己負担が発生することになります。

収入を抑えるべきか、働く時間を増やすべきか

収入を130万円未満に抑えることで扶養を維持することもできますが、将来的な年金額やキャリアの面では損になる場合もあります。

一方で、社会保険に加入することで将来の年金受給額が増えるなどのメリットもあります。「130万円の壁」を超えてしっかり働くか、「扶養内」に抑えて調整するかは、家計やライフプランに合わせて考えましょう。

まとめ:社会保険と扶養の境界線を理解し賢く働こう

パート主婦として働く中で、年収130万円を超えるかどうかは大きな分岐点になります。週20時間未満の勤務なら、社会保険加入義務は基本的に発生しませんが、扶養の判定はご主人の健康保険組合によって判断されます。

ご自身の働き方や家計、将来の年金受給を見据えて、扶養内か社会保険加入かを賢く選ぶことが重要です。不安な場合は、会社の労務担当者や健康保険組合、市区町村の窓口に相談するのがおすすめです。

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