最近、フォロワー数が比較的少ないアカウントにも、TikTokを通じて案件のオファーが届くケースが増えています。特にペット系アカウントや日常系の投稿に対してDMでアプローチされることが多いですが、その中には詐欺まがいの依頼も存在します。本記事では、契約書の提出や事前入金を求められるTikTok案件のリスクと、正しい見極め方を詳しく解説します。
案件依頼の内容が本物かどうかを見分けるポイント
まず大前提として、まともな企業やPR会社がインフルエンサーに案件を依頼する際に「契約後にお金を払わせる」ことはほとんどありません。以下のようなポイントを確認してください。
- 振込先が聞いたことのないプラットフォーム:国内の企業であれば、銀行振込やPayPal、企業専用の請求書払いが基本です。
- 契約書の日本語がおかしい・個人名義:翻訳ツールで作られたような不自然な文面や、責任者の記載が不明な契約書は危険です。
- 事前に支払えば高報酬という提案:初期費用を請求し、その後に連絡が取れなくなる詐欺が横行しています。
このような特徴がある場合、その案件は詐欺である可能性が高いと考えましょう。
楽天などで展開しているショップとの関連性を確認する方法
DMで依頼してきた企業が「楽天にもショップがあります」と名乗っている場合、以下の方法で公式との関係性を確認できます。
- 楽天市場の店舗ページから「ショップへの問い合わせ」フォームを使い、案件依頼が公式のものか直接質問する
- 楽天内の店舗情報欄に記載された運営会社の電話番号やメールアドレスに連絡する
- ショップ名をGoogle検索し、公式ホームページとSNSの認証バッジを確認する
特に、問い合わせフォームや公式サイトに記載されているメールアドレスから返信をもらえると信頼性が高まります。
過去に報告されたTikTok詐欺の実例
実際に報告されている事例では、以下のようなパターンがあります。
- 「ブランドアンバサダーになりませんか?」とDM
- 契約書をPDFで送付し、3日以内に「認証プラットフォーム登録料」として5,000円〜10,000円を振り込ませる
- 振込後、連絡が取れなくなる、または動画作成後も報酬が支払われない
被害者の中には、警察や消費生活センターに相談している人もいます。SNS詐欺は増加傾向にあるため、自己防衛が重要です。
安全な案件を見極めるためのチェックリスト
安全な案件は以下のような特徴を持っています。
- ギフティング(無償提供)か報酬型かを明示している
- 報酬は動画投稿後や月末締めでの銀行振込・振込先確認は契約後
- 担当者名や企業サイト・電話番号の記載がある
- 有名企業やPR代理店の実績が確認できる
また、契約内容や金額を事前に文書で明確にしてくれる企業ほど信頼できます。
もし詐欺の疑いがある場合の相談先
以下の機関に相談することで、被害を未然に防いだり、被害に遭った場合の対応が可能です。
- 国民生活センター(消費者ホットライン):局番なしの「188」に電話
- 警察庁・サイバー犯罪相談窓口
- 銀行への振込をしてしまった場合は、すぐに振込先の銀行に連絡して送金停止手続きを依頼
被害が未然であっても、こうした情報は記録に残すことで今後の詐欺防止につながります。
まとめ
TikTokでの案件依頼が増える中、不審なPDF契約書や事前入金を求めるオファーは詐欺の可能性が高いため注意が必要です。信頼できるショップかどうかは楽天市場の店舗情報や公式サイトを通じて確認し、振込先が明らかにおかしい場合はすぐに第三者機関へ相談を。
安心してSNS活動を続けるためにも、情報リテラシーと危機管理をしっかり身につけましょう。
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