クレジットカードの中でもステータス性が高いアメリカン・エキスプレス(Amex)。その中でも「グリーンカード」はエントリーモデルとして人気があります。個人用とビジネス用を併用したいというニーズも高まっていますが、実際に2枚所持することは可能なのでしょうか?この記事ではその点を詳しく解説します。
アメックスの個人カードとビジネスカードは別契約
アメリカン・エキスプレスでは、個人カードとビジネスカードは完全に別契約となっており、それぞれ独立した審査・利用枠・特典体系が設けられています。
そのため、たとえば個人用に「アメックス・グリーン」を持ちながら、ビジネス用にも「アメックス・ビジネス・グリーン」を持つことは制度上問題ありません。実際に、フリーランスや法人代表がこのような形で使い分けているケースは非常に多いです。
グリーン2枚所持に関する誤解:同一カードの複数保有
アメックスは基本的に、同一ブランド・同一券種のカードを個人で複数持つことはできません。つまり、個人名義でグリーンを2枚というのは不可です。
しかし、名義やカード目的が異なれば保有可能です。ビジネスカードは事業活動に基づく発行となるため、個人用カードと区別されます。
ビジネスカードの申し込み条件と審査のポイント
アメックス・ビジネス・グリーンの申込みにあたっては、法人登記がなくても個人事業主やフリーランスとして申請可能です。以下の条件が目安です。
- 開業届を提出済(税務署の受付印付き)
- 開業から数ヶ月以上経過している
- 安定した事業収入や入出金実績
審査では「事業の持続性」と「個人信用情報」の両面がチェックされます。個人カードの利用履歴が良好であることは、審査にもプラスに働きます。
ゴールドカードでなければならないというルールはある?
結論から言えば、グリーンカードのまま2枚持つことは可能です(個人用+ビジネス用)。片方をゴールドカードにする必要はありません。
ただし、もし既に個人用グリーンを保有し、さらに同じ名義で個人用ゴールドを申し込む場合、グリーンのアップグレードではなく新規扱いとなるか否かはケースバイケースです。既存カードの切り替え対応になることもあります。
2枚持ちのメリットと注意点
個人・ビジネスでグリーンカードを2枚持つメリットとしては、以下が挙げられます。
- 支出の管理が明確(プライベートと事業経費)
- マイル・ポイントが別で貯まる
- ビジネス用の付帯サービス(経費管理、出張サポートなど)
注意点としては、それぞれ年会費が発生するため、合算するとコストがかさむ点です。また、ビジネスカードはキャッシング機能がない場合があるため、必要な機能を確認してから申し込みましょう。
まとめ:個人用とビジネス用で2枚持ちは可能、使い分けが鍵
アメックスのグリーンカードは、個人用とビジネス用であれば2枚所持が可能であり、用途に応じた使い分けが有効です。無理に片方をゴールドにする必要もありません。
それぞれのカードが持つ特典やコストを理解し、ビジネスの成長や家計管理に役立てる使い方を意識することで、より賢いカード運用ができるでしょう。
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