「実家暮らしで大学生、貯金が50万円。これって普通?」——そんな疑問を抱く若者は少なくありません。今回は、20歳前後の大学生の貯金額の実情や、金額の“多い・少ない”をどう判断すべきかを、平均値や実例とともに解説します。
大学生の平均貯金額はどれくらい?
2023年時点の各種調査(マイナビ学生調査など)によると、大学生全体の貯金額の平均は約20〜30万円と言われています。ただしこの平均は、実家暮らしか一人暮らしか、アルバイトの有無、仕送りの金額などによって大きく異なります。
特に実家暮らしの学生は家賃や生活費の支出が少ない分、貯金しやすい環境にあるため、50万円という金額は「平均以上」と言えるでしょう。
50万円は「多い」と言える理由
実家暮らしで生活費がかからない場合でも、大学生の多くはアルバイト代の大半を趣味・交際費・旅行などに使う傾向があります。その中で50万円をしっかり貯められているのは、計画的なお金の管理ができている証拠といえます。
例えば月2万円を1年半〜2年かけてコツコツ貯める必要があり、衝動的な出費を抑えられる力も必要です。これは将来社会人になってからも大いに役立つスキルです。
「普通」「少ない」と感じるケースは?
一方で、貯金50万円が「普通」または「少ない」と感じる人もいます。それは以下のような背景がある場合です。
- 奨学金を利用していて学費負担が少ない
- アルバイトで高収入(月8万円以上など)を得ている
- すでに投資や副業をしている
たとえば、都内で週5日×5時間のアルバイトをしている大学生なら、月収が10万円を超えることも珍しくありません。こうした人が「50万円しか貯まっていない」と感じるのは自然なことです。
貯金額よりも「貯め方」が大切
金額の大小も大切ですが、もっと重要なのは「どうやって貯めたか」「何のために使う予定か」です。以下のような目的を持って貯金している人は、金額に関わらず非常に健全です。
- 将来の留学費用
- 一人暮らしを始めるための初期費用
- 就職活動用のスーツや交通費
- 長期旅行や趣味への投資
無目的に貯めるよりも、目的意識を持って行動しているかどうかが、評価すべきポイントと言えるでしょう。
将来に向けて今できること
大学生のうちから貯金があることは、社会人生活への良いスタートになります。さらに、次のステップとして「貯金+資産形成」へと意識を向けてみるのもおすすめです。
- つみたてNISAやiDeCoに関する知識を学ぶ
- 定期預金などで金利の違いを理解する
- 家計簿アプリで月ごとの支出を見える化する
金融リテラシーを学生のうちに身につけておくことは、将来の安心感にもつながります。
まとめ
実家暮らしの20歳大学生で貯金50万円というのは、平均と比べて見ても「やや多め」「しっかりしている」と言える金額です。貯金額そのものよりも、お金との向き合い方や目的意識を持てているかが大切です。金額に惑わされず、自分のペースで堅実に資産を積み上げていきましょう。
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