夫婦二人暮らしで余裕ある生活を送るには？専業主婦と共働きで異なる世帯年収の目安

ライフスタイルや価値観によって「余裕のある暮らし」の定義は異なりますが、家計管理や資産形成を考えるうえで、世帯年収の目安を知っておくことは非常に重要です。本記事では、専業主婦世帯と共働き世帯の違いに注目し、どの程度の収入があればゆとりある生活が実現できるのかを解説します。

余裕のある暮らしとは？生活水準の目安を確認

総務省の家計調査を参考にすると、夫婦2人世帯（60歳未満）の平均支出は月約25〜30万円程度です。これには住宅費、食費、通信費、保険、レジャー費などが含まれます。

これに加えて、将来の貯蓄や旅行、趣味、車の維持費などを考慮すると、「余裕のある暮らし」には年間支出が400〜500万円は必要とされます。

専業主婦家庭では夫の収入が家計のすべてを支えるため、最低でも世帯年収500万円以上が目安になります。

住宅ローンや家賃、車の維持費、老後資金の積立も考慮するなら、世帯年収600〜700万円台が望ましいラインといえるでしょう。

たとえば、地方在住で持ち家があり車2台を保有している家庭では、年収700万円でゆとりある生活を維持できているケースも多く見られます。

共働き世帯は収入源が2つある分、生活費を分担しながら貯蓄や投資に回せる割合が増えるのが大きなメリットです。一般的に夫婦共に年収300〜400万円であれば、世帯年収600〜800万円となり、生活の幅も広がります。

実際、都市部で共働きしている家庭では、世帯年収800万円前後で教育資金や老後資金の準備をしつつ、旅行や外食も楽しめるケースが見られます。

支出は住む地域、子どもの有無、車の有無などによって変動しますので、自分たちのライフプランに合わせて計算することが大切です。

たとえ年収が高くても、税金や社会保険料を差し引いた後の可処分所得が少なければ「余裕」は感じにくくなります。たとえば、年収700万円の世帯でも、住宅ローンが高額であれば実質的な生活費は圧迫されることも。

逆に、年収500万円でも生活コストが低い地域に住み、支出管理がしっかりしていれば、十分に豊かな生活が可能です。

夫婦二人で余裕ある暮らしを目指すには、専業主婦世帯なら年収600〜700万円以上、共働きなら世帯年収800万円前後が一つの目安です。ただし、「余裕」を感じるかどうかは生活スタイルや支出管理に大きく左右されます。

大切なのは収入を上げることだけではなく、支出を見直し、将来を見据えた家計設計をすることです。自分たちに合ったライフプランを考える第一歩として、年収と支出のバランスを見直してみてはいかがでしょうか。