扶養を外れたらいくらかかる?年収200万円での国民年金・国民健康保険の負担を解説

国民健康保険

扶養内で働いている方にとって、年収が増えることで扶養から外れた場合の保険料負担はとても気になるポイントです。特に国民年金と国民健康保険の負担は家計に直接響くため、事前にシミュレーションしておくことが大切です。今回は年収200万円で扶養を外れた場合の保険料目安や注意点について、わかりやすく解説します。

年収200万円の場合の国民年金の負担額

国民年金は全国一律で、2025年度の月額は月16,980円です(年間203,760円)。年収や地域に関係なく定額であるため、扶養から外れると確実にこの金額が発生します。

なお、所得が一定以下であれば「免除」や「納付猶予」制度が利用できる場合もありますが、年収200万円の場合は全額免除の対象になる可能性は低いです。

年収200万円の場合の国民健康保険の負担額

国民健康保険料は自治体ごとに保険料率が異なります。ここでは、東京都23区在住・40歳未満・単身・扶養なしのケースで目安を紹介します。

年間:約20万~25万円(月額:約17,000~21,000円)が目安です。内訳としては、所得割・均等割・平等割などが合算されます。住んでいる地域によって1万円以上の差が出ることもあるため、お住まいの自治体のサイトでシミュレーションするのが確実です。

合計でどれくらい?月額の目安まとめ

国民年金と国民健康保険を合算すると、月額およそ34,000円〜38,000円程度になります。

項目 月額 年額
国民年金 16,980円 203,760円
国民健康保険 約17,000〜21,000円 約200,000〜250,000円
合計 約34,000〜38,000円 約400,000〜450,000円

このように、扶養を外れると年間40万円以上の保険料負担が発生する可能性があります。

社会保険加入できる働き方も検討しよう

もし週20時間以上勤務し、年収が106万円以上、勤務先が従業員数101人以上の企業であれば、社会保険(厚生年金・健康保険)に加入できる可能性があります。これにより保険料の半分を会社が負担してくれるため、自己負担は軽減され、将来の年金受給額も増えるメリットがあります。

年収200万円であれば社会保険加入条件を満たす可能性が高いため、「国民年金・国保」ではなく「厚生年金・社保」加入を目指す働き方も検討してみましょう。

扶養内のままで節税&保険料ゼロも選択肢

一方で、年収を103万円以下または130万円未満に抑え、引き続き配偶者の扶養に入っていると、国民年金・健康保険料を支払う必要がなくなります。結果的に手取りベースでお得になるケースもあります。

ただし、将来の年金額や配偶者控除への影響も含め、長期的な視点で選択を検討することが重要です。

まとめ:年収200万円なら月3.5万円前後の保険料が目安

扶養から外れた場合、年収200万円の方が負担する国民年金と国民健康保険の合計は、月額約3.4〜3.8万円が目安です。これは決して小さくない出費ですが、将来の年金や医療保障を確保する重要な費用でもあります。

今後の働き方や就業先の制度も含めて、保険料と手取り額のバランスを見ながら、自分に最も合った選択肢を見つけましょう。

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