結婚後、共働き夫婦として最初に向き合うのが「お金の管理」。特に生活費の分担や貯金の方法などは、夫婦間の信頼を築くうえで非常に重要なテーマです。本記事では、20代夫婦におすすめの家計管理の方法や、実際の分担例をご紹介します。
共働き夫婦の家計管理、まず決めるべき3つのこと
新婚の共働き夫婦がまず検討すべきは、①お金をどこにまとめるか(口座管理)、②どのように分担するか(支出の分け方)、③貯金と投資をどうするかの3点です。
例えば、食費・日用品は共通口座から、趣味・個人の買い物はそれぞれの口座から支出するという方法を取る夫婦もいます。
よく使われる3つの家計管理スタイル
- 完全共同管理型:収入をすべて共通口座に入れ、そこからすべての支出を管理
- 部分共同型:生活費・固定費は共通、残りは個人の自由
- 完全個別型:すべて別々、費用は決めた割合で分担
たとえば「夫:家賃・車維持費、妻:食費・日用品・光熱費」といったように、支出のカテゴリで分けることもできます。
共通口座を持つなら押さえたいポイント
共通口座を設けるなら、「どちらがどれだけ入金するか」のルールを事前に決めておくことが大切です。理想は収入比率での按分。たとえば夫が月25万円、妻が月20万円の場合、それぞれ10万円・8万円を共通口座に入れるといった形が現実的です。
また、支払いには共通のクレジットカードを使えば、支出の履歴が明確になり、家計簿代わりにもなります。
車の維持費や特別支出の管理方法
車の維持費(保険・税金・車検・ガソリン)は月々の固定費にしにくいため、特別支出用の口座を別に設けてそこに毎月積立ておくと安心です。たとえば月5,000円ずつ貯めておけば、年額6万円程度の維持費も無理なく対応できます。
また、旅行やプレゼント、冠婚葬祭などの不定期出費も同様に別管理にすると予算の把握がしやすくなります。
生活費の目安と節約ポイント
総務省家計調査(2023年)によると、20代共働き夫婦の平均的な生活費は以下のような割合です。
項目 | 目安 |
---|---|
食費 | 月5〜7万円 |
光熱費 | 月1.5〜2万円 |
通信費 | 月1万円 |
車関連 | 月2〜3万円 |
これに加え、家賃や貯金、保険料などを含めると、合計支出は20万〜25万円が目安といえます。
実例:26歳夫・25歳妻の家計管理スタイル
ある新婚夫婦のケースでは、以下のような管理をしています。
- 収入:夫 25万円/妻 22万円
- 共通口座:夫8万円+妻7万円
- 支出:家賃8万円、食費4万円、光熱費2万円、車費2万円
- 貯金:共通口座から月2万円+それぞれ個人口座でも1万円ずつ
このように共通と個別のバランスを保つことで、お互いに無理のない生活を送っています。
まとめ:夫婦で「お金の見える化」が安心への第一歩
結婚後の家計管理は、2人の生活の土台です。共働きだからこそ、ルールを明確にし、透明性のある運用が大切。完全に一緒でも、ゆるやかな個別管理でも構いませんが、「毎月、どこから何にいくら使うか」をお互いが把握していることが最も重要です。
コメント