2024年9月30日をもって、ペイディカードのクレジット(バーチャルカード)機能が終了すると発表されました。この発表は多くのユーザーに衝撃を与え、「なぜわざわざ利用者が減るような決断をするのか?」という疑問の声が広がっています。この記事では、ペイディカードのサービス変更の背景と今後の方向性、そしてユーザーへの影響について解説します。
ペイディカードのクレジット機能とは?
ペイディカード(Paidyカード)は、クレジットカードを持たない人でもオンラインで「今すぐ買って、後から払う」ことができるバーチャルカード機能を提供していました。Visa加盟店で使える利便性があり、特に若年層やクレジットカードを持てない層に人気がありました。
この機能は、審査なしで利用できることから、一種のBNPL(Buy Now Pay Later)として、国内外のフィンテックトレンドの一部でした。
なぜクレジット機能を終了するのか?
ペイディは公式に「サービス内容の見直しと集中」といった表現を用いていますが、実際には以下のような背景があると考えられます。
- 収益性の問題:BNPL事業は短期のキャッシュフローと信用リスクの管理が難しく、規模の割に収益性が低いとされています。
- 競争の激化:楽天ペイ、PayPay、LINE Payなど、他の決済サービスとの競争が激化している中で、差別化が難しくなっていた。
- Appleによる買収後の戦略転換:ペイディは2021年に米Appleの子会社であるアファーム(Affirm)に買収されており、その後グローバルな戦略調整が行われていると考えられます。
クレジット機能終了後のペイディの使い道は?
クレジット機能が終了した後も、「あと払い(ペイディ)」のサービスは継続されます。これは、ECサイトなどで商品を購入した後、コンビニ払いや銀行振込、口座引き落としで支払う従来の「あと払い」機能です。
つまり、ペイディはオンラインショッピングの支払い手段としては引き続き活用できるため、全く使えなくなるわけではありません。
利用者への影響と今後の選択肢
多くのユーザーが感じる通り、バーチャルカードの終了は利便性の低下を意味します。しかし、今後は以下のような選択肢が考えられます。
- 他社のバーチャルカードを検討する:バンドルカードやKyashなど、プリペイド型のバーチャルカードも存在します。
- ペイディ以外のBNPLサービスを利用:メルペイスマート払い、あと払いPayPayなども検討できます。
- クレジットカードの取得:信用情報に問題がなければ、一般的なクレジットカードを持つのも選択肢の一つです。
まとめ:ペイディカードの終了は戦略的な選択
ペイディカードのクレジット機能終了は、利用者にとっては一見マイナスに見えるかもしれませんが、サービスの収益性や事業の集中という側面から見れば、戦略的な判断と考えられます。今後も「あと払い」の機能は継続されるため、使い方によっては引き続き便利な決済手段として活用できます。
ユーザーとしては、自分のライフスタイルに合った支払い方法を見直す良い機会かもしれません。
コメント