キャッシュレス決済の普及により、年金保険料もスマホで簡単に支払える時代になりました。しかしその一方で、「PayPayで支払ったのに、口座からも引き落とされてしまった」といった二重払いのトラブルも少なくありません。この記事では、そうした事態に陥った場合の正しい対処法と返金の流れについて詳しく解説します。
なぜ二重払いが起こるのか
二重払いの多くは、口座振替と電子決済(PayPayやクレジットカード等)を併用しているケースで発生します。たとえば、月末にPayPayで支払った直後、翌月初めに登録済みの口座からも自動で引き落とされてしまうことがあります。
これは年金機構側での支払確認がリアルタイムで反映されず、口座振替を停止する前に処理されてしまうために起こります。
まず確認すべきこと
まずは以下の点を確認しましょう。
- PayPayアプリの「取引履歴」で決済日と金額を確認
- 銀行口座の明細で引き落とし日と金額を確認
- どちらの支払いも同じ納付月かを確認
同一月分であることが確認できれば、二重払いである可能性が高いです。
返金を受けるための手続き方法
返金には、日本年金機構への申請が必要です。以下の流れで対応しましょう。
- 最寄りの年金事務所に連絡し、二重払いの旨を伝える
- 年金手帳やマイナンバーカード、支払った証明(PayPayの画面や銀行明細)を準備
- 「保険料過誤納還付申請書」を提出
手続きが完了すれば、1~2か月程度で指定口座に返金されます。
PayPayからの返金はできる?
年金の支払いはPayPayの「請求書払い」機能を通じて国に直接納付されるため、PayPayから返金を受けることはできません。必ず日本年金機構への還付申請を行う必要があります。
PayPayのサポートに問い合わせても、返金処理は受け付けられないと案内されるため、時間を無駄にしないためにも注意が必要です。
今後の二重払いを防ぐには
二重払いを防ぐには、支払方法の管理が重要です。
- PayPay等で支払った場合は、口座振替を早めに停止する
- 日本年金機構に「口座振替の停止届出書」を提出
- 次回の納付前にどの方法で支払うかを明確にする
また、決済後は必ず記録を取り、支払い済みかどうかを確認する習慣をつけましょう。
まとめ:慌てずに手続きを踏めば返金可能
年金の二重払いは焦ってしまいがちですが、正しい手続きを踏めば返金を受けることが可能です。重要なのは、記録の確認と迅速な対応です。PayPayなど便利な支払い手段がある一方で、口座振替との併用には注意が必要です。今後のトラブルを防ぐためにも、支払い方法を整理しておきましょう。
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