電力の自由化が進み、今では携帯電話会社も電気事業に参入しています。関西電力などの地域電力会社と、ドコモでんきやauでんきなどの新電力では、料金やサービスにどれほどの違いがあるのでしょうか。本記事では、関西在住者が気になる「電気の乗り換えメリット」について、具体的な比較とともに解説します。
関西電力の基本料金と従量料金の特徴
関西電力の「従量電灯Aプラン」は基本料金が0円で、使った分だけ支払う方式です。従量料金は使用量に応じて3段階に分かれ、1kWhあたりの単価が上がっていきます。
例えば、1か月に300kWh使用する家庭では、平均的に約9,000円〜11,000円程度の請求になることが多いです。電気代の単価は市場連動で変動するため、季節や市況の影響も受けます。
ドコモでんき・auでんきの仕組みと特典
ドコモでんきは「ベーシック」と「グリーン」の2種類。料金そのものは関西電力の料金に連動していますが、dポイントが使用額の3%(ドコモユーザー条件)還元されるのが大きな特徴です。
auでんきも電力量料金は地域電力とほぼ同じ水準ですが、au PAY 残高へのキャッシュバック(最大5%)やセット割が魅力。家族でauサービスを利用している人にとっては恩恵が大きいです。
実際の料金比較シミュレーション
月の使用量が300kWhの家庭を例に、電気代とポイント還元までを比較してみましょう。
電力会社 | 電気料金 | ポイント・還元 |
---|---|---|
関西電力 | 約9,800円 | なし |
ドコモでんき | 約9,800円 | 約294pt(3%) |
auでんき | 約9,800円 | 約490円相当(5%) |
料金そのものは大きく変わらないものの、携帯とセットでお得になる構造があることが分かります。
電力の安定性やサポート体制は大丈夫?
どの電力会社を選んでも、電気そのものの供給は地域電力会社(この場合は関西電力のインフラ)が担当します。そのため、「電気が止まりやすくなる」「電圧が不安定になる」などのリスクはありません。
一方で、トラブル時の問い合わせ窓口や、請求確認アプリなどのユーザー体験は会社ごとに異なるため、使いやすさも比較材料になります。
どちらを選ぶべき?判断ポイントはここ!
電力会社選びで迷った場合、以下のような点を基準にすると良いでしょう。
- すでにdポイントやau PAYを活用しているか
- 携帯もドコモやauを利用しているか
- 家族全体の支出をまとめてお得にしたいか
- アプリやWeb明細の使いやすさを重視するか
ポイント還元を加味すると、「実質的な節約効果」は年間3,000円〜5,000円にもなることもあります。
まとめ:料金差は小さくても、サービスとポイントで選ぶのが得策
関西電力からドコモでんき・auでんきへ乗り換えても、電気料金自体は大きく変わりません。ただし、ポイント還元やセット割などの付加価値を考えると、携帯会社と統一するメリットは十分あります。生活スタイルに合った電力会社を選ぶことで、無理なく家計の節約につなげることが可能です。
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