大学生がGR86を10年ローンで買うのはアリ?若者の車購入と長期返済計画を現実的に考える

ローン

憧れのスポーツカー「GR86」を手に入れたい――そんな夢を持つ若者も多いはず。しかし大学生が10年ローンで新車を購入することに不安や疑問を感じるのもまた自然です。本記事では、実際のシミュレーションを通じて、若いうちに高額ローンを組むメリットとリスクを客観的に解説します。

想定される支出シナリオ:計算上は“可能”

頭金130万円を支払い、残り325万円を親の名義で年利2.9%・10年ローン(月3万円)で返済、という条件で考えると、年間返済額は約36万円。月8万円のバイト収入があるなら、支出比としては現実的な水準です。

また、保険料は親が負担、駐車場代ゼロ、ガソリン代も月8,000円と抑えられており、毎月の車関連支出は約4万円。生活費や交際費とのバランスを取りながら維持できる範囲に見えます。

学生ローンのリスクは「収入の不安定さ」

最大のリスクは、就職活動や卒業後のライフステージ変化による収入の不安定化です。バイト収入が止まると、月3万円のローン返済が家計を圧迫する可能性があります。

たとえば、就活で数か月間働けなかったり、新社会人として給料が安定しない時期に返済負担が重くなると、家族に援助を依存せざるを得ない状況になりかねません。

10年ローンという長さの意味と“5年ルール”

長期ローンは月々の返済額を抑えるメリットがある一方、金利の合計負担が増えるという落とし穴もあります。たとえば2.9%で10年借りた場合、利息総額は約50万円以上になります。

加えて「5年後に金利が変動する可能性」があるなら、ローン契約内容の再確認が必要です。5年を“乗り換え”のタイミングとして意識するのは合理的ですが、その時点で車の下取り価格や生活環境がどうなっているかは未知数です。

GR86という選択の意味:満足度vs維持コスト

車好きならわかるGR86の魅力。2年所有経験があるなら、使い勝手や維持の感覚も理解されているはずです。

とはいえ新車は初期費用が大きく、納車後の税金(自動車税・重量税・メンテナンス代)も考慮すると、月の負担以外にも突発費用が発生する可能性は十分あります。

現実的に備えておきたい対策

  • ローンを親名義にするなら、契約上の連帯保証責任を理解しておく
  • 最低6か月分の返済分を別で貯金しておく
  • ローン残債が大きい時期に車を売ると差額負担が発生する点を知っておく
  • 事故やトラブルに備えた保険の見直しも重要

大学生でも計画的に備えれば“絶対ダメ”とは言えませんが、ローン年数と生活環境の変化リスクを常に意識しておく必要があります。

まとめ

GR86の10年ローンは、収入・支出の見通しが立っており、家族のサポートがあるなら「現実的に可能」と言えます。

ただし学生という立場上、収入の安定性・将来のライフイベント・突発的出費に対して備えがあることが前提です。夢のある買い物だからこそ、勢いだけでなく、冷静な“引き算の視点”も忘れずに判断しましょう。

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