就職前の大学生でも車が必要になるケースは少なくありません。特に大学4年生で内定が決まっている場合、「今のうちに車を購入したい」と考える人もいるでしょう。しかし、銀行のカーローンは「安定収入」があることが前提とされるため、学生が直接申し込む場合、ハードルが高いのが現実です。本記事では、学生が親を連帯保証人に立ててカーローンを申し込む際の可否や注意点について解説します。
カーローンの基本条件:安定収入と信用情報が重要
銀行系カーローンの審査で最も重視されるのは「継続的な収入があるかどうか」と「信用情報」です。多くの金融機関では、正社員などでの継続的雇用があることを「安定収入」と定義しており、アルバイトのみの学生は対象外とするケースが一般的です。
たとえ年間103万円の収入があったとしても、月ごとのばらつきが大きいアルバイト収入は「安定」とは見なされない可能性が高く、単独での審査通過は難しいと考えた方がよいでしょう。
連帯保証人を立てれば学生でも通る可能性はある
ただし、親を連帯保証人にすることで、カーローンに通る可能性は十分あります。特に、親が公務員や会社員として安定した収入があり、信用情報に問題がなければ、保証人の信用力が審査に強く影響します。
この場合、学生本人ではなく、実質的には親の信用でローンが組まれている状態になります。つまり、支払いが滞った場合は、連帯保証人である親がすべての返済義務を負うことになるため、家族間での十分な話し合いが必要です。
内定がある学生は「内定証明書」で加点される可能性も
大学4年生で就職先が決まっている場合、「内定証明書」や「就職予定先の雇用契約書」を提出することで、将来的な収入が見込めるとして審査が多少有利になることもあります。
一部の地方銀行や信用金庫では、「内定者向けローン」や「新社会人向けマイカーローン」といった商品を提供しており、就職後に給与振込口座を指定することで借入が可能になるケースもあります。まずは就職先と連携している金融機関がないか確認してみましょう。
学生でも通る可能性があるローンの種類
銀行のマイカーローン以外にも、以下のようなローンは学生でも利用しやすい場合があります。
- ディーラーローン(車販売店での提携ローン)
- 信販会社のオートローン(オリコ・ジャックスなど)
- 親が契約者となり、車を共同使用する形式
ディーラーローンは金利がやや高めですが、審査が比較的柔軟で、親を保証人にすれば学生でも契約できる可能性があります。ただし、金利や保証内容、車の所有権(名義が信販会社になるケースも)をよく確認してから契約しましょう。
審査通過のためのチェックリスト
学生がカーローンを検討する際に確認すべきポイントは次の通りです。
- 親に安定収入があり、信用情報に問題がないか
- 就職内定があるなら証明書を用意する
- 銀行系だけでなく、信販・ディーラーローンも比較する
- 必要であれば「保証人不要型ローン」も検討する
また、複数の金融機関に一気に申し込むと信用情報に影響を与える可能性があるため、事前に相談しながら慎重に申し込むことをおすすめします。
まとめ:親の協力と情報整理で学生でもカーローンは可能
学生が銀行でカーローンを組むのは簡単ではありませんが、親を連帯保証人にすることで審査通過の可能性は十分にあります。特に、将来の就職が決まっている場合は、内定情報を活用した交渉も有効です。
あらかじめ金融機関に相談し、自身の状況と合わせて最適なローン商品を選ぶことで、無理なく安全に車を手に入れることができるでしょう。
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