「まだアパートに住んでいるけれど、そろそろマイホームを…」と考える方は多いのではないでしょうか。実は、賃貸住宅に住んでいる状態でも住宅ローンの申請・契約は可能です。ただし、いくつかの条件や審査上のポイントを押さえておくことが重要です。
アパート暮らしでも住宅ローンは組める?
結論から言えば、アパートを借りている状態でも住宅ローンを組むことは可能です。銀行や金融機関が重要視するのは「返済能力」と「購入物件の担保価値」であり、現在の住居形態そのものは大きなマイナスにはなりません。
むしろ、家賃の支払い実績が安定していることは、信用面でプラスに働くことがあります。つまり、「きちんと家賃を払っている人=住宅ローンも返済できる見込みが高い」と判断されやすいのです。
審査でチェックされる主なポイント
住宅ローンの審査で見られるのは、主に以下のような項目です。
- 年収と勤続年数(目安:年収300万円以上・勤続3年以上が理想)
- 他の借入状況(カードローンや車のローンなど)
- クレジットカードの利用状況と信用情報
- 購入予定物件の評価額
特に、家賃と住宅ローンの二重支払い期間がある場合、その期間中の支払い計画も重要視されます。仮にアパートを解約する前にローンが始まってしまうと、月の支出が増えるため、返済負担率が高くなってしまいます。
住宅ローン審査に通りやすくする工夫
アパートに住んでいる状態で住宅ローン審査を有利に進めるためには、以下のような対策が有効です。
- 頭金を用意する:自己資金があると、金融機関の評価が上がります。
- 他の借入を減らしておく:クレジットカードのキャッシング枠も要注意。
- 共働き世帯なら収入合算:配偶者の収入も含めて審査する方法です。
また、転職して間もない場合や、非正規雇用の場合は審査が厳しくなる傾向にあるため、安定した雇用形態も重要な要素です。
住宅購入前にアパートを解約するべき?
住宅ローンが通ってから、引っ越しのタイミングでアパートを解約するのが一般的です。住宅の引き渡し時点で新居に住む準備が整っていれば、二重支払い期間は最小限に抑えられます。
ただし、住宅ローンの実行前にアパートを解約してしまうと、審査に必要な「住民票住所の整合性」に問題が出る場合もあるため注意しましょう。
賃貸と持ち家の支出バランスにも注目
住宅ローンを組んだ場合、月々の返済金額は「家賃並み」となることも多く、支出を抑えつつ将来の資産形成にもつながります。しかし、固定資産税や維持管理費など、賃貸にはない費用も発生するため、「総支出」で比較する意識も大切です。
実例として、家賃8万円のアパートに住むAさんが月9万円の住宅ローン返済に移行したところ、毎月の支出差は1万円でも、ローン完済後は自分の資産として残る点に魅力を感じて購入を決断しました。
まとめ:アパート暮らしでも住宅購入は現実的
アパートに住んでいるからといって住宅ローンが組めないということはありません。重要なのは、収入や支出のバランス、返済計画の現実性、そして信頼性ある金融履歴です。
正しく準備を整えていれば、現在賃貸であっても、安心して住宅ローンの申し込み・審査を進めることができます。将来の住まい選びに向け、まずは情報収集とライフプランの見直しから始めてみましょう。
コメント