借入を検討する際に、支払総額や完済までの期間を事前に把握しておくことは非常に重要です。今回は、年利5.7%で68万円を月々1万円ずつ返済した場合に、最終的にいくら支払うことになるのか、そして完済までに何年何ヶ月かかるのかを詳しく解説します。
返済条件の基本情報
まず、シミュレーションの前提条件は以下の通りです。
- 借入金額:680,000円
- 年利:5.7%
- 月々の返済額:10,000円
- 元利均等返済(毎月一定額を返済)
この条件に基づいて、実際の返済計画を試算してみましょう。
支払総額と返済期間の試算結果
このケースでは、総支払額は830,000円となり、完済までに6年11ヶ月(83ヶ月)かかる見込みです。
つまり、元金680,000円に対して、約15万円ほどの利息を支払うことになります。
支払総額はなぜ増えるのか?
利息の仕組みを理解しておくことも大切です。月々の返済額からは、まず利息分が差し引かれ、残りが元金の返済に充てられます。そのため、最初のうちはなかなか元金が減らず、結果として返済期間が長引くことになります。
例えば、初回の返済では約3,230円が利息に充てられ、残りの約6,770円しか元金に充てられません。この構造が続くことで、支払いが長期化します。
返済期間を短縮するための工夫
少しでも利息を減らすには、以下のような工夫が効果的です。
- ボーナス時に繰り上げ返済を行う
- 月々の返済額を1,000円でも多くする
- 金利が低いローンに借り換える
特に繰り上げ返済は、直接元金を減らすことができるため、支払総額を大きく抑えることができます。
金利の違いが与える影響
同じ借入金額・返済額でも、金利が異なると支払総額も大きく変わります。仮に年利3.0%で同じ返済をした場合、支払総額は大幅に下がります。したがって、借入前には金利の比較検討が不可欠です。
まとめ:返済計画を立てることの大切さ
年利5.7%で68万円を借り、月々1万円ずつ返済すると、最終的な支払総額は83万円、返済期間は約6年11ヶ月となります。借入額と返済額だけでなく、金利や返済期間によって大きな差が出るため、事前にしっかりと計画を立てることが重要です。
もし金利や返済額を見直すことが可能であれば、総支払額の軽減にもつながるので、早めに金融機関に相談することをおすすめします。
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