外貨預金の口座を開設しようと思っても、どの銀行を選べばよいのか迷う方は多いものです。特に、金利目的ではなく「日常的に外貨を使うため」の口座を探している場合は、利便性や手数料、対応通貨の多さなどが選ぶポイントになります。この記事では、ネット銀行と地元銀行の比較や、おすすめの外貨口座をわかりやすく解説します。
外貨預金の目的によって選び方が変わる
まずは、外貨預金を開く目的を整理しましょう。今回のように「儲けるためではなく、普通に使いたい」という目的であれば、以下のような要素が重要になります。
- 外貨での入出金や決済がスムーズにできるか
- 通貨間の両替が簡単かつ手数料が安いか
- 海外送金や外貨でのカード利用との連携があるか
このような基準で見ていくと、金利重視の外貨預金口座とは違った選び方が必要になります。
インターネットバンクのメリットとおすすめ
インターネットバンクは、外貨取引の利便性に優れており、手数料も比較的低めです。外貨利用を日常的に行いたい場合には、かなりおすすめできます。
ソニー銀行は外貨預金の定番。米ドルやユーロをはじめ、多くの通貨に対応しており、為替手数料も良心的です。また、外貨預金残高をそのまま使えるVisaデビットカード(Sony Bank WALLET)があり、海外旅行や海外ネットショッピングでも活用しやすいのが大きな魅力です。
JAL NEOBANKはソニー銀行が提供するJALブランドの口座で、基本的な外貨機能はソニー銀行と共通ですが、JALマイルが貯まるという特典付き。JAL利用者やマイラーには魅力的な選択肢です。
地元の銀行(西日本シティ銀行・ゆうちょ銀行)の特徴
地元の銀行を選ぶメリットは、窓口対応がある安心感です。特に高齢の方やネットバンキングが不慣れな方にはサポート面で強みがあります。ただし、外貨預金の機能としてはやや制限がある点もあります。
西日本シティ銀行は、外貨預金サービスを提供しており、米ドルや豪ドルなどの主要通貨に対応。ただし、取引は基本的に営業時間中の窓口や専用のインターネットバンキングを通じて行う必要があり、機動性はネット銀行より劣ることがあります。
ゆうちょ銀行は、直接的な外貨預金サービスは行っていませんが、提携金融機関経由で外貨送金などのサービスを利用する形になります。通常の外貨預金口座として使うには不向きです。
外貨預金を日常的に使いたい人におすすめの選択
「外貨を使う口座」として日常的な利便性を重視するなら、やはりソニー銀行が最もバランスが良い選択肢です。両替の手数料も安く、モバイルアプリも直感的で使いやすく、海外でのATM引き出しやデビット決済にも対応しています。
また、JALマイルを重視する人であれば、JAL NEOBANKがベースは同じながらマイルが貯まるというメリットがあります。これらは通貨の切替もスマホ一つで完結できる点も強みです。
まとめ:用途重視で選ぶ外貨預金口座
外貨預金を「普通に使いたい」という用途で開設する場合、金利よりも利便性・機能性・手数料の安さが重要です。その点で、ソニー銀行は非常に使いやすく、初めての外貨口座としてもおすすめできます。
JALをよく利用するならJAL NEOBANKも検討の価値があります。一方、地元銀行を使う安心感を求める場合は、西日本シティ銀行が選択肢となりますが、利便性や機能面ではネットバンクが一歩リードしています。
まずは自分の目的と使い方を整理した上で、それに合った銀行を選ぶことが後悔しない外貨預金口座選びのコツです。
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