旅行や出張の際に、クレジットカードで宿泊予約をする方は多いでしょう。しかし、予約時と実際の決済時にタイムラグがある場合、カードの利用可能枠が思わぬトラブルを引き起こすことがあります。本記事では、特にJCBカードやYahoo!トラベルを利用したケースを中心に、利用可能枠の仕組みと対処法を解説します。
クレジットカードの「利用可能枠」とは?
クレジットカードの利用可能枠とは、カード会社が利用者に設定している最大限度額のことです。一時的に上限に達してしまうと、決済ができない場合があるため注意が必要です。
利用可能枠には「ショッピング枠」と「キャッシング枠」があり、今回のような宿泊予約などはショッピング枠が対象となります。
宿泊予約の決済タイミングに注意
多くの予約サイト(例:Yahoo!トラベル)では、予約完了=即決済ではなく、宿泊後に決済が確定するケースが多く見られます。今回のように、予約は5月、決済は7月のように数週間から数か月空くこともあります。
予約時には仮押さえのような処理がされますが、正式な請求がされるのは宿泊完了後。その時点でカードの利用可能枠に余裕がなければ、決済がエラーになる可能性があります。
「ショッピング取消し」の通知が届いた場合の対処
カード会社から「ショッピング取消し」のメールが届いた場合、以下のような対応が考えられます。
- 予約時の与信枠確保が期限切れになった
- 正式決済のために再与信を取ろうとしたが、限度額オーバーだった
- 一時的なエラーで、再度の決済で処理される可能性がある
このような場合でも、Yahoo!トラベルなどの予約状況が「予約済み」のままであれば、すぐに取り消しになることは少ないですが、利用枠の確保と確認は早めに行うべきです。
トラブルを避けるための3つのポイント
以下の対策で予約時の決済トラブルを回避できます。
- 宿泊前後の時期に、利用可能枠を十分に空けておく
- 複数のカードを持っている場合は、利用枠の大きいものを使う
- 決済予定日を確認し、予約サイトとカード会社の履歴をチェックする
特にボーナス時期やセール時期には、利用が集中しやすく、限度額がひっ迫する傾向があるため注意しましょう。
JCBリクルートカードを使った宿泊予約の実例
たとえば、JCBリクルートカードで宿泊予約をしたAさんは、5月に7月の予約を完了。予約時は限度枠に余裕がありましたが、6月にカードを使いすぎたため、7月の決済時に枠不足となり「ショッピング取消し」の通知が届いたケースがあります。
この場合、Yahoo!トラベルの予約が生きている限り、決済再試行がされる可能性があるため、すぐに枠を確保し、JCBに連絡して状況確認するのが最善です。
まとめ:予約完了だけで安心しない!限度額の管理がカギ
クレジットカードを使った宿泊予約では、決済タイミングと限度枠の管理が非常に重要です。予約完了の画面を見て安心する前に、実際の決済日に向けた枠の管理をしておくことがトラブル回避につながります。
「ショッピング取消し」の通知が届いても、すぐに予約が消えるとは限りません。まずは冷静に、カード会社と予約サイト双方に連絡を取り、状況を確認するようにしましょう。
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