転職や就職によって国民健康保険から社会保険に切り替わる際、どのような手続きが必要なのか、そして自分が本当に社会保険に加入済みかどうか不安に感じる人は少なくありません。特にマイナンバーカードの普及で保険証の形式も変わってきており、より混乱しやすくなっています。本記事では、社会保険の加入確認や国民健康保険の脱退手続きに必要な証明書など、知っておきたいポイントを詳しく解説します。
社会保険の手続きは会社が行うのが基本
正社員や一定条件を満たすパート・アルバイトであれば、原則として勤務先の企業が入社から5日以内に社会保険（健康保険・厚生年金）の加入手続きを行います。
本人が何かをする必要は基本的にありませんが、稀に担当者の手続き漏れや遅れがある場合もあるため、不安な場合は会社の人事部門に確認しましょう。
社会保険証（健康保険証）はいつ届く？
加入手続き完了後、おおむね1週間から2週間以内に「健康保険証」が発行されます。発行元は所属する健康保険組合や協会けんぽなどで、紙の保険証またはカード型保険証として会社経由で自宅または職場に届きます。
現在は「マイナ保険証（マイナンバーカードとの紐付け）」が推奨されていますが、それでも物理的な保険証は交付されます。
自分が社会保険に入っているか確認する方法
- 勤務先の人事・総務部に確認する
- 健康保険証の交付状況を確認する
- 「被保険者資格取得届」などのコピーを求める
会社に確認すれば、健康保険証の手配状況や資格取得の届出がなされているかを教えてもらえます。マイナンバーでの照会は制度上可能でも、まだ対応していない医療機関もあります。
国民健康保険を脱退するための書類
市区町村で国民健康保険を脱退する際には、「社会保険に加入した証明」が必要です。通常は次のいずれかで対応できます。
- 健康保険証のコピー
- 被保険者証（原本または写し）
- 会社から発行される「健康保険資格取得証明書」
健康保険証が手元に届く前に脱退手続きをしたい場合は、会社に「資格取得証明書」の発行をお願いするのがスムーズです。
マイナ保険証でも紙の証明は必要
マイナンバーカードを保険証として利用している場合でも、国民健康保険の脱退時には「紙で確認できる証明」が原則必要です。これは市役所の窓口が紙の証拠を必要とするためであり、マイナンバーカードだけでは処理できないことがあります。
あらかじめ会社に相談し、紙の保険証または資格取得証明書を用意しておくと安心です。
まとめ：確認と証明書類の取得がポイント
社会保険の加入確認は会社を通じて簡単にできます。健康保険証の到着が遅れているだけであれば、安心して待っていて構いません。国民健康保険の脱退手続きには、必ず社会保険加入を証明する書類が必要となるため、会社に申請して入手しましょう。
不明点があれば、人事部門や市区町村の保険課に直接相談するのが最も確実です。
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