任意整理を行うと、多くのクレジットカードが利用停止・解約されるのが一般的です。しかし、まれに一部のカードが解約されずに利用可能なまま残るケースもあります。この記事では、特に「セゾンアメリカン・エキスプレス・ゴールドカード」が継続される理由について、考えられる要因をわかりやすく解説します。
任意整理とクレジットカードの利用制限の関係
任意整理とは、借金を整理して返済負担を軽くする法的手続きの一種で、信用情報に登録されることでいわゆる「ブラックリスト入り」状態になります。
この情報は信用情報機関に共有されるため、多くのクレジットカード会社は利用停止または強制解約に踏み切ります。
セゾンアメックスだけが残るのはなぜか?
セゾンカードは他社に比べて柔軟な審査方針をとる傾向があり、特に以下のような条件下では利用継続となる場合があります。
- カード残高がゼロで、延滞もなく、過去の利用履歴が優良だった
- 任意整理の対象に含めなかった(弁護士からの通知が届いていない)
- セゾンの独自基準による判断で継続可能とされた
アメリカン・エキスプレス提携であっても、発行主体がセゾンである限り、実際の審査・判断はセゾンが行っています。
アメックスブランドが関係している可能性は?
「アメックス」というブランドがついていると、何か特別な海外基準で審査されているように感じるかもしれませんが、セゾンアメックスは実際にはセゾンカードが発行し、審査・管理もすべてセゾンが行っています。
したがって、海外のアメックス本体の判断が影響している可能性は極めて低く、日本国内のカード会社としてのセゾンの判断によるものと見るのが妥当です。
カード利用継続のメリットとリスク
利用可能なカードがあるのは利便性が高い反面、以下のようなリスクもあります。
- 再び債務が増加してしまうリスク
- 任意整理後の返済計画が狂う可能性
- 新たに信用情報にネガティブな記録が残る
このようなカードは「使えるから使う」ではなく、「使わずに維持する」ことを前提とした慎重な運用が必要です。
将来的なカード利用と信用回復の考え方
任意整理後の信用回復には時間がかかります。通常は5年〜7年で情報が削除されるとされており、その後に再度カードを作ることが可能になることがあります。
その間は、現在のカードを延滞なく保有し続けることが信用回復につながる可能性もあるため、計画的な管理が大切です。
まとめ:なぜそのカードだけ使えるのか冷静に判断を
任意整理を行った後に一部のカードが利用可能なまま残っている場合、それは運営会社の個別判断によるケースがほとんどです。アメックス提携だからといって海外基準で緩和されているわけではありません。
利用可能であっても安易に使わず、今後の信用情報の回復に向けて慎重に取り扱うことが望ましいでしょう。
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