20代前半のリアルな貯金額はいくら？周囲と比べすぎずに考えるお金との向き合い方

20代前半は、社会人としてのスタートを切ったばかりの時期。収入がまだ安定していない人も多く、貯金額に差が出やすい年代でもあります。本記事では、リアルな統計データや実例を交えて、同世代の平均貯金額と、貯金が少なくても焦らなくてよい理由、そしてこれからどうお金と向き合っていくかを解説します。

20代前半の平均貯金額は？

2024年時点での金融広報中央委員会のデータによると、20代全体の平均貯蓄額は約150万円程度。ただし、この数字には「貯金ゼロ」の人や一部の高額貯金者も含まれるため、中央値は30〜50万円前後という調査もあります。

つまり、「200万円以上ある」という人もいれば、「20万円未満」という人も珍しくありません。実家暮らしかどうか、家にお金を入れているか、学生時代のバイト歴などで大きく異なります。

貯金額は、見た目では判断できない個人事情が多く関係しています。たとえば、実家に住んでいて家賃がゼロの人と、一人暮らしで家賃を払っている人とでは、貯金のしやすさが根本的に違います。

また、親の支援を受けている人や、奨学金の有無、車の購入の有無でも差が出ます。今貯金が少ないからといって将来に不安を感じる必要はなく、自分のペースで積み立てていくことが大切です。

実家暮らしで貯金が少ないことに対して後ろめたさを感じる人もいますが、生活費の安定した今だからこそ、少額でも計画的に貯めていくチャンスです。

たとえば、毎月1万円を1年間貯めれば12万円、2万円なら24万円になります。給与口座から自動で別口座へ積立するなど、仕組み化することで無理なく貯金習慣を身につけることができます。

たとえば、実家暮らしで23歳のAさんは、貯金が15万円しかなく焦りを感じていました。しかし支出の見直しをして、毎月2万円を自動積立に切り替えたところ、半年で27万円まで増やすことができたそうです。

反対に、23歳で200万円の貯金があるBさんは、学生時代からバイトで毎月5万円以上を貯金し、親からの支援もあって生活費を一切負担していなかったとのこと。生活環境で大きな差があるのが実情です。

20代前半の貯金額には個人差が大きく、一概に「少ない・多い」と比較する必要はありません。大切なのは、今の状況を受け止めて「これからどうするか」を考えることです。

少額からでも貯金やお金の管理を習慣にすれば、数年後に大きな安心感につながります。自分の生活環境に合ったお金の向き合い方を見つけていきましょう。