千代田生命が破綻しても保険金は受け取れる?引継ぎ先や請求の流れを解説

生命保険

かつて存在していた千代田生命保険は、2000年に経営破綻しました。当時加入していた契約者やその遺族は「保険金をきちんと受け取れるのか?」「契約はどの会社に引き継がれたのか?」といった不安を抱えることもあるでしょう。本記事では、千代田生命が破綻後どのように引き継がれ、現在どう対応できるのかを解説します。

千代田生命は2000年に破綻、その後はAIGスター生命に引き継がれた

千代田生命は2000年10月、保険契約者数約330万人という大規模な状態で経営破綻しました。その後、アメリカのAIGグループによって再建され、契約は「AIGスター生命保険株式会社」へと引き継がれました。

さらにその後、2012年にはジブラルタ生命保険株式会社がAIGスター生命を吸収合併し、現在ではジブラルタ生命が千代田生命の契約を引き継いでいます。

契約は有効?破綻しても保険金請求は可能

保険会社が破綻した場合でも、多くの契約は「生命保険契約者保護機構」による救済措置の対象となります。千代田生命の契約もこの機構の支援により引き継がれたため、条件を満たしていれば今でも保険金の請求は可能です。

ただし、破綻時の契約内容に応じて、責任準備金の90%まで補償されるなど、一部内容に変更がある可能性があります。

保険金請求の手続き方法

保険金を請求したい場合は、現在の引き受け会社であるジブラルタ生命へ連絡しましょう。契約者本人が亡くなっている場合は、保険証券、戸籍謄本、死亡診断書などを準備し、保険金請求書を提出します。

手続きは郵送または支社窓口で可能です。不明点がある場合は、ジブラルタ生命のコールセンターに問い合わせると丁寧に案内してくれます。

契約内容を確認したい場合の対応

保険証券が手元にない場合でも、旧千代田生命の契約者名や当時の契約情報が分かれば、ジブラルタ生命が調査してくれます。契約者本人が亡くなっていても、相続人であれば照会可能です。

本人確認書類や続柄を示す書類(戸籍謄本など)が必要となりますので、事前に用意しておくと手続きがスムーズです。

生命保険契約者保護機構とは

この機構は、万が一保険会社が破綻した場合でも、契約者の保障を守るために設けられた公的制度です。生命保険会社が会員として保険料を拠出し合い、救済や契約の継続を図ります。

千代田生命のように大規模破綻が起きたケースでも、この制度により多くの契約が守られました。詳しくは生命保険契約者保護機構の公式サイトをご覧ください。

まとめ:旧千代田生命の契約でも保険金請求は可能

千代田生命が破綻しても、契約はAIGスター生命、そして現在のジブラルタ生命へと確実に引き継がれています。保険金の請求や契約内容の照会は、ジブラルタ生命を通じて対応可能です。

契約情報が不明な場合も、可能な限りの情報を持って問い合わせれば調査してもらえますので、まずは一度ジブラルタ生命に連絡を取ることをおすすめします。

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