学資保険は子どもの教育資金を準備するために多くの家庭で活用されていますが、長期の契約であるがゆえに途中で見直しを考える方も少なくありません。特にかんぽ生命のような貯蓄性のある保険は、満期前の解約による「返戻金」が気になるところです。本記事では、かんぽ生命の学資保険を途中解約する際に知っておくべきポイントを詳しく解説します。
かんぽ生命の学資保険とは?その特徴と契約内容
かんぽ生命の学資保険は、所定の払込期間中に保険料を支払い、契約期間満了時に満期保険金を受け取る仕組みです。加入時の契約内容によって、受け取れる満期金額や払込期間、保障内容が異なります。
今回の例では、「月額1万円を11年間支払い(合計132万円)」「満期は18年」となっており、満期金としては通常、130〜140万円程度が設定されているケースが多いです。
途中解約すると返戻金はどれくらい戻る?
保険の途中解約により支払った保険料が戻ってくる「解約返戻金」ですが、満期まで契約を継続した場合に比べて返戻率が大きく下がるのが一般的です。
かんぽ生命の過去の例を参考にすると、支払期間の約60%〜85%程度の金額が返戻されることがあります。例えば132万円を支払ってきた場合、返戻金の目安は約85万円〜110万円程度となる可能性があります。ただしこれは契約時期やプランによって大きく変動するため、実際には「契約番号」をもとにした問い合わせが必要です。
返戻率が低くなる理由とは?
保険会社は満期までの運用を前提にして保険料を計算しているため、早期解約すると予定されていた利息分やボーナス分がカットされます。さらに解約に伴う事務手数料も差し引かれることがあり、結果として返戻金は元本割れするケースが一般的です。
たとえば5年以内の解約では50〜60%程度しか戻らない場合もあり、長く払ってきた11年目の段階でも返戻率は満期に比べて10〜15%ほど低下すると考えられます。
解約を検討する際のチェックポイント
- 満期まであと何年か?
- 満期金の額と返戻金の差はどの程度か?
- 他の貯蓄方法や学資準備の代替策はあるか?
特に「今すぐ現金が必要」という事情がなければ、満期まで維持することで最も大きなリターンを得ることができます。必要に応じて、契約者貸付制度を利用して資金を一時的に引き出す選択肢もあります。
解約前にできること:正確な返戻金を確認しよう
かんぽ生命では、電話または窓口、マイページ(かんぽMyページ)から解約返戻金の試算が可能です。契約者番号や契約内容を手元に準備し、「現在解約したらいくら戻ってくるか」を問い合わせましょう。
また、学資保険以外の保険商品(終身保険など)と違い、教育費用の目的を失わないよう他の運用手段も検討してから判断するのが得策です。
まとめ:解約は慎重に、まずは情報確認を
かんぽ生命の学資保険を途中解約する場合、解約返戻金は契約期間や支払額によって大きく変動します。一般的には支払額の80〜90%前後が戻るケースが多いですが、満期との差額を理解したうえで慎重に判断しましょう。
まずは現在の契約状況と解約時の返戻金額をしっかり確認し、必要であればファイナンシャルプランナーなどの専門家にも相談してみてください。
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