日常生活の中で起こりうるトラブルに備えるために、多くの方が加入している「個人賠償責任保険」。その中でも、コープ共済の個人賠償責任保険は手頃な保険料で幅広い補償が受けられると評価されています。ただし、その補償範囲は誤解されやすく、「自宅の家財に対する損害」などが補償対象外となるケースもあります。
個人賠償責任保険とは何を補償する保険か?
個人賠償責任保険は、「他人に対して損害を与えた場合」に補償される保険です。例えば、自転車で人にケガをさせた、買い物中に商品を壊してしまった、子どもが友達のスマホを落として壊した、といったケースが該当します。
つまり「他人の身体」や「他人の物」に与えた損害が対象であり、自分のものや家族の所有物に関しては基本的に補償されません。
自宅のIHヒーターが壊れた場合は対象外?
お子さんが鍋を落としてIHヒーターの天板を割ってしまった場合、そのIHヒーターが自宅の所有物であるなら、個人賠償責任保険の補償対象にはなりません。なぜなら、「自己所有物への損害」はこの保険では補償外とされているためです。
仮にそのIHヒーターが「賃貸住宅の備品」であり、破損によって大家さんなど他人に損害を与えた形であれば、補償される可能性はあります。
家財保険(火災保険の特約)との違いに注意
IHヒーターや家電など、家の中の物が壊れた場合に備えるのは「家財保険」や火災保険の特約になります。これらは「自分の物に生じた損害」も補償対象となり、例えば「不測かつ突発的な事故」によりガラスが割れた場合などに使えるケースもあります。
そのため、自宅の設備や家具を補償したい場合は、家財保険の見直しをおすすめします。
自分や家族による損害と補償の範囲
個人賠償責任保険は、本人だけでなく「同居の家族」や「未成年の子ども」も補償対象となります。ただし、補償の相手はあくまで“他人”であることが大前提です。
よくある誤解として、「子どもが何かを壊したから保険が使える」というものがありますが、相手が家族や本人所有の物であれば、補償対象とはなりません。
保険の請求方法と確認すべきこと
事故が起きた場合には、まず加入している保険会社や共済に連絡し、事故の状況と対象物の所有者を正確に伝えることが重要です。コープ共済であれば、マイページや共済担当者を通じて問い合わせることが可能です。
また、保険金請求には修理見積書や写真、状況報告書などが必要になることがあります。
まとめ:補償されるケースとそうでないケースを理解しよう
コープ共済の個人賠償責任保険は、他人への損害に備える保険であり、自分の所有物に生じた損害は原則補償対象外です。自宅内の家電などに対する補償を求める場合は、家財保険や火災保険特約の活用を検討するのがよいでしょう。
万が一の際にスムーズに保険を使えるよう、自分が加入している補償内容を日頃から確認しておくことをおすすめします。
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