借金が返せず生活が破綻寸前。そう感じる人は決して少なくありません。この記事では、消費者金融やクレジットカードの返済が限界を超え、抜け出せなくなっている方に向けて、実際に使える具体的な対処法をわかりやすく解説します。今すぐにでも動くべき手順を知ることで、今の状況から一歩踏み出せる可能性が広がります。
まずやるべきは「債務の現状把握」
現状を改善するためには、まず「自分がどこに、いくら借りていて、月にいくら返しているか」を正確に把握する必要があります。支払いに追われていると、感覚的にしか金額を把握していないケースが多いです。
以下のように表にまとめてみると状況が明確になります。
借入先 | 残高 | 月々の返済額 | 利息 |
---|---|---|---|
消費者金融A | 50万円 | 4万円 | 年18% |
消費者金融B | 30万円 | 2.5万円 | 年15% |
クレジットカードC | 40万円 | 3.5万円 | 年15% |
支払総額が手取り月収を超えていれば、放置すれば生活が崩壊します。
債務整理という「合法的リセット手段」
借金が返せなくなったときに考えるべき手段が「債務整理」です。弁護士や司法書士を通じて、借金を減額・分割・免除してもらう制度です。主に以下の3種類があります。
- 任意整理:利息のカットや分割払いの交渉ができる
- 個人再生:裁判所の手続きで借金を大幅減額
- 自己破産:原則すべての借金が免除される
例えば、任意整理では月20万円の返済が月5~7万円に減額されることもあります。
債務整理の実例:30代男性のケース
ある30代の会社員男性は、カードローンやクレカのリボで借金が150万円に。返済額は月18万円で、生活費に充てる分が残らず毎月苦しんでいました。
そこで司法書士に相談し任意整理を実施。返済期間を5年に延ばし、金利も0%にしてもらうことで、毎月の支払額が約3万円にまで減少し、生活が立て直せたといいます。
借金を一本化する「おまとめローン」は注意が必要
「一括で借りて一本化すれば楽になるのでは」と考える人も多いですが、信用情報にキズがあると審査に通らず、また金利が高ければ意味がありません。しかも、延命措置にしかならない場合もあるため、慎重に判断すべきです。
おまとめローンはあくまで「返済能力があり、借金が多重化しているだけ」の人に向いた方法であり、すでに返済不能に近い場合は債務整理を優先しましょう。
弁護士や法テラスへの無料相談を利用しよう
「弁護士に相談=お金がかかる」と思われがちですが、法テラスなどを通せば、無料で相談できる窓口が全国にあります。まずは現状を話すだけでも、今後の道が見えてくるでしょう。
まとめ:抜け出すには「勇気ある第一歩」から
借金が膨らんでいることに罪悪感を抱いている人ほど、自力で何とかしようと頑張ってしまいがちですが、問題の根本に向き合うことこそが最も重要です。
返済できないのに借りて返す「自転車操業」状態にある場合は、すぐに専門家へ相談を。現実を受け止め、正しい知識と手段をもって行動すれば、再出発は必ず可能です。
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