子どもが生まれるタイミングで、これまでの生活費や貯蓄の仕組みがガラリと変わります。漠然とした不安を解消し、夫婦双方が納得して安心できるお金の仕組みづくりについて、具体的な視点とステップで解説します。
出産〜育休中の収支シミュレーションを作成しよう
まずは、出産費用、育休中の収入減、保育料免除や給付金などのメリットを一覧表にまとめてみましょう。
たとえば、出産育児一時金42万円、育児休業給付金で手取りが月15万円×6ヶ月など、数字を具体化することで全体像が見えてきます。
固定費と変動費を分けて貯蓄目標を明確にする
現在の生活費が月15万円なら、育児用出費や予備費として何がいくら必要かを分け、その上で「月○万円貯蓄する」目標を立てましょう。
例えば「固定費10万円+育児費3万円+貯蓄5万円」と分けて家計を管理すると、漠然とした不安が「具体的な目標」に変わります。
夫婦で役割分担しやすい仕組みを整える
小遣い制以外に、夫婦共通の貯蓄口座を持ち、毎月12万円ずつ入金し、残りを自由に使うスタイルは現実的です。
さらに、相手がボーナスを自由に使いたいなら、「ボーナス分は全額貯蓄or娯楽費」とルール化し、家計への影響を可視化する工夫が安心感につながります。
想定よりも支出が多くなりがちなポイント
育児が始まると、紙おむつやミルク、予防接種、ベビー用品、そして交通や健診費用も増えます。
育休中の減収とのバランスを確認するためにも、「赤字にならない貯蓄額→余裕額」のラインを可視化しておくと精神的な安心が得られます。
話し合いをスムーズにするためのコミュニケーション法
不安や数字を伝えるだけでなく、「こういう費目があるから〇〇円ほしい」と具体的に示すことで、相手にも納得感が生まれやすくなります。
また、月に一度の家計チェックタイミングを作り、感情ではなく数字を見ながら話す場を設けるのも有効です。
まとめ:赤ちゃんが来る前に“安心の土台”を夫婦で作る
育児にかかるお金は人それぞれですが、「準備できること」「今回だけの支出」「将来の教育費」などを整理すれば、心配の多くは解消できます。
夫婦でシミュレーションを繰り返し、数字と想いを共有することで、お互いの価値観の違いも自然にすり合わせられます。そして、出産前の半年で「安心できる土台」を築くことが、育児スタートを支える最大の力になります。
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