住宅ローンを組む際、「全国保証」という名前を見かけたことのある方も多いでしょう。全国保証は多くの金融機関で利用されている保証会社のひとつですが、「審査は緩いのか?」「通りやすいのか?」という声も聞かれます。本記事では全国保証の特徴や審査基準についてわかりやすく解説します。
全国保証とはどんな会社か?
全国保証株式会社は、住宅ローンの債務者(借主)が万一返済不能になった場合に、代わって金融機関に返済を行う「保証会社」です。銀行や信用金庫、ろうきんなど多くの金融機関と提携しており、全国規模で利用されています。
同社は金融機関にとってリスクヘッジの存在であり、保証会社の審査に通らなければ住宅ローンの契約が成立しないこともあります。そのため、全国保証の審査基準は住宅ローン審査全体の通過可否に大きく影響します。
全国保証の審査は「緩い」のか?
ネット上では「全国保証は緩い」との口コミも散見されますが、実際には一概にそうとは言えません。審査基準は公表されていませんが、安定した収入・年齢・勤続年数・信用情報などが重視される点は他の保証会社と同様です。
ただし、全国保証は比較的多くの金融機関と提携しており、申込者の属性に応じた柔軟な審査が可能な傾向があると言われています。そのため、他の保証会社よりも通りやすかったという体験談が出やすいのかもしれません。
他の保証会社との違いとは?
住宅ローンでは、金融機関ごとに「○○信用保証」「○○住宅ローン保証」といった関連会社が保証を担っていることもあります。全国保証は、そうした系列のない独立系保証会社であり、中立的な立場で審査を行うのが特徴です。
他社よりも審査落ちのリスクが低くなるわけではありませんが、銀行独自の保証会社と比較して審査プロセスが一貫しており、実務上の手続きがスムーズであるという評価もあります。
審査に通るために意識すべきポイント
- 信用情報に事故履歴(延滞・債務整理等)がないか
- 過去にキャッシングやリボ払いなどを多用していないか
- 勤続年数が1年以上であるか
- 返済比率(年収に対する借入額の割合)が高すぎないか
これらは全国保証に限らず、住宅ローン審査全体で共通する要素です。心当たりがある方は、事前に信用情報の開示請求(CICやJICC)をしておくと安心です。
「通らなかった場合」の対策も知っておこう
もし全国保証で審査が通らなかった場合、金融機関側で別の保証会社に切り替える提案をしてくれることもあります。諦める前に、金融機関の担当者に正直に状況を伝えてみましょう。
また、フラット35など保証会社を利用しない住宅ローンも選択肢になります。年収や職業に不安がある方は、これらの制度も併せて検討してみてください。
まとめ:全国保証は「緩い」わけではないが柔軟性がある
全国保証の審査は、決して「誰でも通る」ほど甘いわけではありませんが、金融機関や個人の状況に応じて柔軟な対応がされることもあります。過度な期待は禁物ですが、他社で落ちた場合でも通る可能性はゼロではないため、住宅ローンの選択肢としては有力です。
住宅ローンの審査は人生の大きな転機です。不安な場合は、FP(ファイナンシャルプランナー)などの専門家に事前相談するのも有効な手段です。
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