新古車や未使用車を購入する際、ディーラーや販売店から保険の提案を受けることが多くあります。中には「ネット保険は損する」「代理店型の方が安心」といったアドバイスを受けた方もいるでしょう。しかし、その話は本当なのでしょうか？今回はネット型保険と代理店型保険の違いや、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、後悔しない保険選びのためのポイントを解説します。
ネット型保険と代理店型保険の基本的な違い
自動車保険には大きく分けて「ネット型（ダイレクト型）保険」と「代理店型保険」の2種類があります。ネット型はインターネット上で自分で契約を行い、代理店型は販売店や保険代理人を通じて契約する方式です。
例えば、SBI損保やイーデザイン損保、ソニー損保などが代表的なネット型保険です。一方で、東京海上日動や損保ジャパン、三井住友海上などが代理店型です。
販売店がネット保険をおすすめしない理由
販売店が「ネット保険は事故時に損する」などと否定的に話す背景には、代理店型保険を契約してもらうと販売店側に手数料収入が入るという構造があります。
つまり、ネット保険を選ばれると収益にならないため、あえてデメリットを強調するセールストークが行われることもあるのです。すべてが悪意とは限りませんが、情報の出所には注意が必要です。
ネット保険のメリットとデメリット
- メリット：保険料が安い、契約手続きが簡単、更新もスムーズ
- デメリット：自分で補償内容を選ぶ必要がある、対面の相談ができない
例えば、軽自動車をネット保険で契約した場合、年間保険料が約2万円〜3万円台に抑えられるケースもあります。補償内容をしっかり選べば、事故対応もスムーズです。
代理店型保険のメリットとデメリット
- メリット：万が一の事故時に相談しやすい、補償内容のアドバイスが受けられる
- デメリット：保険料が割高になりやすい、商品が限られている
特に初めて保険を契約する方や、事故時のサポートを重視したい方には安心感があるのが代理店型です。
契約年数と事故時の不安の本質
「ネット保険は1年更新しか選べず、事故のとき損する」という話は事実ではありません。ネット型保険でも、毎年自動更新に設定できるため、契約忘れさえなければ問題ありません。
また、事故時の対応も24時間サポート体制が整っている会社が多く、電話やアプリでスムーズに進行します。損をするかどうかは補償内容によるため、更新年数の長さ自体に大きな差はないのです。
まとめ：保険選びは「自分に合うか」で決めよう
ネット保険が一律に損ということはなく、補償内容と価格、サポート体制を比較することが重要です。販売店の話を鵜呑みにせず、自分の使い方や価値観に合った保険を選ぶようにしましょう。
ネット保険は安さと効率性、代理店型保険はサポートと安心感。どちらにもメリットがありますので、じっくり比較検討して後悔のない選択をすることをおすすめします。
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