ゆうちょ通帳アプリを使って送金限度額を引き上げたつもりが、実際には反映されずに困った経験はありませんか?特に「ATM出金限度額」と「送金限度額」は別々に設定されているため、混同すると思わぬトラブルの原因になることがあります。本記事では、それぞれの設定項目の違いと注意点について、事例を交えて解説します。
出金限度額と送金限度額の違いとは
ゆうちょ銀行では、ATMからの現金引き出しに関する限度額と、ゆうちょダイレクトや通帳アプリなどでの送金に関する限度額がそれぞれ個別に設定されています。
ATM出金限度額:キャッシュカードを用いてATMから現金を引き出す際の1日あたりの限度額
送金限度額:ゆうちょダイレクト、通帳アプリなどで他口座へ送金する際の1日あたりの限度額
アプリで設定できるのはどちらか?
「ゆうちょ通帳アプリ」で設定できる項目は主にATM出金限度額です。アプリから送金限度額を直接変更することは基本的にできません。
送金限度額を変更する場合は、ゆうちょダイレクトのWebサイト(PCまたはスマホのブラウザ)にログインして、限度額の変更手続きを行う必要があります。
よくある誤解とその対処法
アプリで「現在の出金限度額:50,000円」と表示されている場合、それはATMでの出金に関する金額です。そのまま99,999円に変更したとしても、送金限度額には影響しません。
たとえば以下のような事例があります。
事例:アプリで限度額を引き上げたにもかかわらず、ゆうちょPayや通帳アプリから他人の口座へ送金しようとすると「限度額超過」と表示される → 実は送金限度額が別途50,000円に設定されていた
送金限度額の確認・変更方法
送金限度額を確認または変更したい場合は以下の手順を踏んでください。
- ゆうちょダイレクトの公式サイトにアクセス
- ログイン後、「ご利用設定」または「限度額設定」メニューを選択
- 「送金限度額」を希望の金額に変更して保存
※設定変更にはセキュリティパスワードや二段階認証が求められることがあります。
ATM出金と送金で別の制限がある理由
これはセキュリティ強化の一環で、不正送金やキャッシュカードの盗難・紛失時におけるリスクを抑えるためです。
たとえば、ATMでの出金は物理的にカードが必要ですが、送金はアプリやネットから操作できるため、より厳格な制限が設けられているのです。
まとめ:それぞれの限度額を正確に把握しよう
ゆうちょ通帳アプリで設定できるのは「ATMの出金限度額」であり、送金限度額とは別物です。送金限度額を引き上げたい場合は、必ずゆうちょダイレクトにアクセスして設定を変更しましょう。
「アプリで設定したのに送金できない」と感じたら、送金限度額の確認が第一です。セキュリティ対策も含めた設定内容を理解し、安全に利用しましょう。
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