クレジットカードの総与信枠と増枠審査の仕組みとは?20代の審査通過に必要な戦略

クレジットカード

クレジットカードの限度額を増やしたいと考えても、審査で思い通りにならないことは珍しくありません。特に複数のカードを持つ場合、意識しておきたいのが「総与信枠」の考え方です。この記事では、限度額の増枠が否決された理由や、他社カード枠の減額がどのように影響するかを具体的に解説します。

総与信枠とは?カード会社が見る“見えない限度”

総与信枠とは、個人に対してカード会社や金融機関が「貸しても問題ない」と判断する金額の合計のことです。これはカード1枚ごとの限度額ではなく、保有しているすべてのカードやローンを含んだ金額で判断されます。

たとえば、5枚のカードを持ち、各社の与信枠が合計で750万円ある場合、年収450万円の方にとっては「過剰与信」と評価されることもあります。

年収に対する与信枠の適正水準

カード会社は一般的に、年収の1/2〜1倍以内の範囲で総与信枠をコントロールしています。年収450万円であれば、合計で約200万円〜450万円程度が妥当な与信範囲とされることが多いです。

本記事の例のように、JCBプラチナを含めて5枚のカードで合計740万円以上の枠が設定されている場合、たとえ未使用でも「利用可能な借入枠」としてカウントされ、増枠審査に影響します。

他社カードの限度額を減らすと通る可能性はある?

結論から言えば、他社カードの限度額を自主的に減額することは、増枠申請において有利に働く可能性があります。カード会社は信用情報を照会する際、他社の与信枠も確認しています。限度額の合計が多いとリスクが高いと判断され、増枠申請が否決されやすくなります。

減額後、信用情報が更新されるまでには数週間〜1ヶ月ほどかかるため、再申請はそれ以降に行うと効果的です。

JCB THE CLASSを目指すための与信戦略

JCBザ・クラスを目指す場合、JCB社内での評価(いわゆる“クレヒス”)が重要です。以下のような点が評価に影響します。

  • 毎月の安定した利用(可能なら公共料金や定期支出を集中)
  • 一括払いを中心とした健全な利用
  • 限度額に余裕を持った利用(常に上限近く使わない)
  • 他社の与信過多状態を解消しておく

JCBカードを重点的に使い、他社カードは最低限に抑えることが、インビテーション獲得に近づく一歩となります。

増枠申請が否決されたときの対処法

審査否決には複数の要因が絡むため、短期での再申請は避けるのが無難です。対処法としては以下のようなものがあります。

  • 1~3ヶ月程度空けて再申請
  • 他社カードの枠を減らす
  • 収入証明書類を提出して申請する(所得証明のある増枠申請)
  • 既存のカードでの利用実績を積む

また、信用情報に問題がないか気になる場合は、自分で開示請求(CIC等)して確認するのもおすすめです。

まとめ:与信は“見えない信用”のバランスがカギ

カードの増枠審査は、利用者の年収、既存の限度額、他社カードの保有状況などを総合的に判断して行われます。年収に対して過剰な与信枠が設定されていると、たとえ支払いに遅れがなくても審査に通らないことがあります。

まずは他社カードの限度額を見直し、JCBプラチナをメインカードとして育てていくことが、THE CLASSへの最短ルートとなるでしょう。

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