扶養内でのバイトとダブルワーク：扶養から外れる条件と社会保険の加入方法

扶養内で働いている場合、収入が増えると扶養から外れることがあります。また、ダブルワークをしても社会保険に加入できるのか、そして国民保険に自分で加入する必要があるのかなどについて解説します。

1. 扶養内で働く場合の条件

扶養内で働いている場合、基本的に年間の所得（給与）の合計が一定額以下であれば、扶養の範囲内に収まります。これを「扶養控除」という形で税制上の優遇措置が受けられるため、学生や主婦が扶養内でアルバイトをするケースが多いです。

一般的に、扶養内に収めるためには年収が103万円を超えないようにすることが基本です。年間103万円以上の収入を得ると、扶養から外れることになり、社会保険に加入する義務が生じます。

ダブルワークをする場合、1つ目の仕事での収入と2つ目の仕事での収入を合計し、年間103万円を超えると扶養から外れることになります。

例えば、1つ目のアルバイトで月8万円、2つ目のアルバイトで月8万円の場合、月収16万円、年間192万円となり、扶養範囲を超えてしまうため、扶養から外れることになります。この場合、国民健康保険や年金に加入する必要があるので注意が必要です。

扶養から外れた場合、自分で社会保険に加入する義務が発生します。社会保険に加入できるのは、主にフルタイムの正社員や一定の勤務時間を超えたパートタイマーですが、ダブルワークの場合でも社会保険に加入できる場合があります。

社会保険に加入できない場合、代わりに国民健康保険と国民年金に加入し、自己負担で保険料を支払う必要があります。国民健康保険や国民年金は、役所で加入手続きが必要です。

社会保険に加入するためには、通常、1つの会社での労働時間が一定の基準を超えている必要があります。たとえば、1週間あたりの労働時間が20時間以上、または月額給与が88,000円以上であれば、社会保険に加入する義務が発生します。

したがって、月8万円の収入を2つのアルバイトで得る場合でも、それぞれの勤務時間が基準を満たしていれば、社会保険に加入できる可能性があります。ただし、ダブルワーク先での勤務時間や給与によって異なるため、個別に確認する必要があります。

ダブルワークをする場合、収入が扶養控除の範囲を超えると扶養から外れることになります。扶養から外れると、社会保険に加入する必要があり、条件によっては国民保険への加入が必要となることがあります。

もし収入が増えることを希望する場合は、扶養から外れた後の保険の加入についてもしっかりと確認し、収入と保険料を計算した上で働くようにしましょう。