物価高が続く中、家計の中でも特に大きなウェイトを占めるのが食費です。特に2人暮らしで月の食費が10万円を超えると、「うちは使いすぎなのでは?」と不安に感じる方も多いかもしれません。この記事では、2024年の2人暮らしの食費平均と比較しつつ、食費がかさむ原因や見直しのポイントを具体的に解説します。
2人暮らしの食費の全国平均は?
総務省「家計調査(2024年版)」によると、2人暮らしの平均食費は月83,000円程度とされています。これは全国平均であり、地域や年齢、食生活のスタイルによって差が出ます。
一方で、都市部に住んでいたり、健康に配慮した食材を購入したりする場合は、平均よりも高くなる傾向にあります。したがって、11万円という金額はやや高めではあるものの、必ずしも「異常」とまでは言えないのです。
食費が高くなる主な原因とは?
2人暮らしで月11万円の食費になる背景には、いくつかの要因が考えられます。以下のようなケースが当てはまるかチェックしてみましょう。
- 健康志向で新鮮・高品質な食材を選んでいる
- 外食や中食(お惣菜・弁当)が多い
- 食事の回数が多い、量が多い
- 特売品をあまり活用していない
- 食品ロス(無駄)が多い
例えば、「母がよく食べる」「お酒は飲まないが食事にこだわっている」といった場合は、1食あたりの食材費が高くなっている可能性があります。
実例で見る:月11万円の食費の内訳
あるご家庭の例では、次のような内訳がありました。
項目 | 金額(円) |
---|---|
食材費(自炊) | 65,000 |
惣菜・弁当など | 20,000 |
外食 | 15,000 |
その他(日用品混在) | 10,000 |
特にお惣菜や外食が多いと、単価が高いため月額が大きくなりやすい傾向にあります。
食費を見直すための具体的なポイント
無理な節約ではなく、無駄を省くことで自然に食費を抑えることが可能です。以下のような工夫が有効です。
- 1週間単位で買い物リストを作る
- 冷蔵庫の在庫を活かして献立を組む
- 買い物の頻度を減らす(まとめ買い)
- スーパーの特売日を活用する
- 食材の保存方法を見直して廃棄を減らす
また、キャッシュレス決済アプリの家計簿機能や、レシート読み取りアプリを使って日々の支出を見える化することも効果的です。
「異常」かどうかより「満足度」が大事
食費は生活の質と直結しているため、他人と比べすぎず、自分たちのライフスタイルに合っているかを基準にすることも大切です。
たとえば、「高齢の母が健康で元気に食事を楽しめている」「自炊を中心に栄養バランスを意識している」など、食に対する価値を明確にすれば、費用対効果は十分に納得できるものになるはずです。
まとめ:11万円でも生活に合っていれば問題なし
2人暮らしで月11万円の食費は、全国平均よりは高めですが、「異常」とまでは言えません。食生活のスタイル、地域差、健康状態、年齢など様々な要因によって変動します。
気になる場合は一度家計簿をつけてみて、内訳を把握するところから始めましょう。無理なく見直しができるポイントが見つかるかもしれません。そして、何よりも「食の満足度」や「健康状態」が良好であれば、その食費は十分に価値のある支出だと言えるでしょう。
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